2050年CO2ネットゼロへ向けて
アシックスは、産業革命前からの気温上昇を1.5℃未満に抑え、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることにコミットしています。事業活動における再生可能エネルギーの使用拡大や、エネルギー使用量の削減など、様々な目標やアクションを設定し、推進しています。
エネルギー使用量とCO2排出量の削減
製品の製造工程ではエネルギーと水が使用され、温室効果ガスが排出されます。私たちは、事業所とサプライチェーンの両方で、排出量の削減に取り組んでいます。
再生可能エネルギー
再生可能エネルギーへの切替えは、CO2排出ゼロ社会への移行に向けた重要な取り組みです。アシックスは、主要地域での再生可能エネルギーの使用を継続的に増やしています。
再生可能エネルギーセクション
アシックスは、RE100 の技術基準に基づいて再生可能エネルギーを定義しています。再生可能エネルギーの調達が基準に沿っているかどうかを定期的に確認しています。
*詳細については、CDP 質問票 C8.2g および C8.2h を参照してください
ネットゼロに向けたロードマップ
サステナビリティのガバナンス体制
気候変動に関連する目標に対する実績は、執行役員の報酬を決定する要素です。サステナビリティ委員会では、目標達成のための年次行動計画が各部門の目標と合うように調整され、目標に盛り込まれます。担当する執行役員は各行動の進捗状況を報告し、その実績が評価されて執行役員の報酬に反映されます。
このようなアプローチの結果、執行役員は、目標の進捗度を確認し、各部門の戦略へのさらなる落とし込み、リソースの配分、主要ステークホルダーとの積極的対話などの対応を行います。
詳細はサステナビリティの管理をご覧ください
気候変動のシナリオ分析
アシックスはスポーツメーカーとして初めて気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明し、それに即した情報開示を積極的に進めています。シナリオ分析に基づくリスクと機会を特定し、そのインパクト・対応策を分析し、事業戦略へ反映しています。
詳細はサステナビリティレポートのTCFDに即した情報開示をご覧ください
スコープ3 CO2排出量の削減
事業活動の変化に伴う環境影響の変化を評価するために、グループ全体の間接的なCO2排出量(スコープ3)を測定しています。アシックスは、スコープ3の削減目標として、2030年に向けてサプライチェーンの「購入した製品·サービス」と「販売した製品の廃棄」でのCO2排出63%削減(2015年比)を掲げています。
資源効率の向上
製品を作るために使用する材料やその他の資源は貴重であり、できる限り効率的に使用するよう努めています。目標達成に向けて、私たちはより多くの材料が再利用できるように、埋立て処分される廃棄物を減らすために、より良い材料と設計の選択に努めています。
生物多様性と水の管理
気候変動は世界の生態系に影響を及ぼし、地域種の喪失や感染症の増加を引き起こしています。また、生物多様性が減少すれば、自然界に蓄積される炭素の量が減少し、結果的に気候変動が進行します。従ってアシックスは、気候変動と生物多様性は同時に取り組むべき課題であると考えています。
アシックスでは、ビジネスが果たす役割を認識し、生物多様性への取り組み体制を整えています。生物多様性に与える影響を把握するために引き続き調査を行い、SBTs for Natureが提供するAR3Tフレームワークを用いて行動計画を策定します。
製造段階における環境負荷の管理
サプライチェーンにおける製造段階は、当社全体の環境負荷の65%以上を占めています。アパレル製品の場合は、製造段階と製品の洗濯における環境負荷が多くを占めます。サプライチェーンにおけるステークホルダーとの協働を通じて、これらの環境負荷の低減に取り組んでいます。
*気候関連の詳細については、CDP 質問票 C2.2 および C2.3a を参照してください。
*排出量および排出量の内訳データの詳細については、CDP 質問票 (C6、C6.5、C7.2、C7.5) を参照してください。
*内部カーボン プライシングに関する現在の方針については、CDP 質問票 C11.3 を参照してください。
*アドボカシーの詳細については、CDP 質問票 C12.3 を参照してください。