お知らせ さらに詳しく

サプライチェーンを理解する

アシックスには、サステナビリティ部門だけにとどまらず、複数の部門、そして各種手順や方針があり、それぞれ私たちの事業が安全で倫理的かつ持続可能であることを確かなものにする役割を担っています。例えば、生産部門及び調達部門は、サステナビリティ部門との定期的なミーティングをしながら、サプライヤーの皆様とも密接に協力し、サプライチェーンの持続可能性の向上と発展に努めています。


監査と評価

各種の監査や評価手法を通じてサプライチェーン上のリスクを把握、監視、管理するとともに、一連の取り組みとその結果を開示しています。

カントリーリスク評価

人権リスク及び地域や業種ごとのリスクを分析し、生産可能な国や地域の選定をしています。

工場監査

アシックスは、当社基準を満たし、人権と環境への考え方を同じくするサプライヤーとのみ提携しています。サステナビリティの状況がアシックスの要件に合致していることを確認するため、私たちはサプライヤーの評価をしています。

内部監査

アシックスの社員が現場検査、書類検証、社員インタビューなどを行います。

委託監査

第三者機関による監査です。現地の法律や規制、文化、言語に精通した公認の専門家である監視員が実施します。監査手法の一貫性を保つため、SMETA 4 Pillar audit tool (Sedex Members Ethical Trade Audit)の使用を基本としています。

パートナー監査

ベターワークは、国際労働機関(ILO)と国際金融公社(IFC)がディーセントワーク(誇りある仕事)の推進のために展開する工場改善プログラムです。 工場は年1回のアセスメントを受け、その結果に基づいて改善計画を立て、同プログラムの指導を受けながらそれを実践します。 アシックスは、2014年からパートナー企業として、同プログラムの展開地域にある対象業種の生産委託先工場に加入を推奨しています。

監査では、17項目の基準を用いて、一次委託先工場のサステナビリティ状況を評価し、工場の水準に応じてAからEまでの総合評価を導きます。アシックスは、強制労働、児童労働、虐待とハラスメント、賃金、差別、労働時間の6項目を違反が許容できない項目と定義しており、これらの分野でのコンプライアンス違反は、非常に深刻な問題と受け止められ、即時の取引終了につながる可能性があります。環境に関する項目には、地方自治体からの許可、法令順守状況、影響低減プログラムの実施、排水・排出・エネルギー消費など環境データの定量的管理などが含まれます。

アシックスは、生産委託先工場が私たちのサステナビリティ基準にどの程度準拠しているかを定期的に確認しています。評価周期は、工場の水準に応じて、毎年(C評価)から隔年(B評価及びA評価)の間で設定されます。

詳細はサステナビリティレポート(英語)をご覧下さい

違反項目

工場評価でコンプライアンス違反が判明した場合、違反の重大性と労働者に対するリスクの程度に基づいて、重大か軽微かを判断しています。重大かつ継続的な違反の場合には、取引関係の終了、今後の発注の見直し、第三者による検証、警告などの対応をすることとなります。

軽微な違反の場合、3カ月の改善期間が設けられ、その間に工場は是正措置を講じます。必要に応じて、アシックスは、研修や有用な情報などの提供を通じて改善を支援します。

研修と能力開発

生産委託先工場の強靭性と持続可能性を高めるため、定期的な研修を実施しています。

この研修では、一次委託先工場及び二次委託先工場を対象に、新しい基準、法的要件、業界の優良事例、体系化された管理システムの導入などについて、必要な知識やより深い理解が得られるようにしています。今後も、ベトナムやインドネシアなど主要な生産国にある工場を対象に、能力開発の場を提供していきます。

レポーティングと透明性

透明性の継続的な向上は、サプライチェーン上のリスクへの私たちの理解、及びサプライヤーの労働環境と生産性の向上に役立ちます。

私たちは、サプライチェーンの透明性を高めるための主な共通基盤として、サステナブル·アパレル連合(SAC)の指標「Higg Index」を活用しています。

バリューチェーンの階層ごとに設定されたモジュールからなり、それらの連携によって、製造から小売り、更にその先まで、全体を通して私たちの活動の透明化が可能になります。

サプライチェーンでの協働