リサイクル素材の使用

シューズとスポーツウエア製品に使用するポリエステルの100%を再生ポリエステルに切り替えることを目標としています。これは、当社のSBT目標の達成や、より持続可能な製品づくりにつながります。

2021年春夏シーズンから、パフォーマンスランニングシューズの新製品の90%以上に再生ポリエステル材を使用しています。また、様々な形でリサイクル素材を使用しています。ヨーロッパでは、海洋プラスチックごみを使用したリサイクル素材を製品に採用しました。スリランカの海岸で回収されたペットボトルごみを原料とし、現地のサプライチェーン·パートナーであるHirdaramani社が新しいポリエステルへと再生したものです。この素材は、すべての欧州マラソンイベントのTシャツなど、多くのTシャツに使用されました。

循環型ビジネスモデルに向けて

天然素材の責任ある調達

製品や素材の背景、特に天然素材について知りたいと思う消費者の方々が増えています。私たちは、天然皮革や綿などの素材について、より持続可能な使用を目指す取り組みを行っています。

天然皮革

天然皮革は、私たちがシューズに使用している天然素材の中で、最も多い素材です。2018年から、アシックスは持続可能な皮革製造方法を推進するレザーワーキンググループ(LWG)に加盟しています。加盟を通じて、当社の天然皮革製品のトレーサビリティを向上し、より持続可能な天然皮革の調達への移行を目指しています。

綿

私たちのアパレル製品に使用されている天然繊維のうち、綿の使用量は限られています。2025年までに、より持続可能な綿を100%調達することを目指しています。2019年から、アシックスはベターコットン(BC)に加盟しています。 BCは、綿のサプライチェーンにおける多様なステークホルダーと連携し、環境、農村、綿花生産地の経済について、測定可能かつ継続的な改善を推進しています。

サステナブルな選択を推進

アシックス材料選定ガイドラインでは、商品開発や調達において、倫理的で、法令に基づき、より持続可能な選択をするための基準を設定しています。動物由来の材料やPVC、紛争鉱物などに関する基準が含まれます。ガイドラインには、リサイクル素材のトレーサビリティ、ビーガン対応製品、持続可能な包装材、グローバル‧リサイクルド‧スタンダード(GRS)を含むガイダンスも含まれます。

包装材

私たちは、バリューチェーン全体を通して使い捨てプラスチックの使用を廃止し、使わざるを得ないものについては環境配慮素材に順次切り替えます。包装材の使用量を削減し、FSC認証紙や再生紙の使用を推奨しています。

bluesign®システム

製品に使用する素材および制限物質の管理をさらに強化するため、日本のブランドとして初めてスイスのbluesign technologies社とシステムパートナー契約を締結しました。同社が提供する最先端の制限物質管理評価ツールを通じて、製品開発および生産におけるサステナビリティの向上に取り組んでいます。



アシックス材料選定ガイドラインの主要項目

  • 絶滅危惧種やエキゾチック種から材料を取得しない。
  • 動物福祉を尊重し、適切な畜産を行う。
  • 毛皮を使用しない。
  • 皮革を使用する場合、食肉産業の副産物から取得する。
  • 羽毛及び羽根を使用する場合、摘採または強制給餌された動物から取得しない。
  • 羊毛は、ミュールシングを行わないサプライヤーから取得する。
  • モヘア (アンゴラ山羊の毛)、またはアンゴラウール (アンゴラウサギの毛)は使用しない。

紛争鉱物

  • 紛争鉱物(スズ、タンタル、タングステン及び金)は使用しない。

制限物質

  • AFIRM制限物質は使用しない。
  • ポリ塩化ビニル(PVC)は使用しない。
  • 有機フッ素化合物(PFCs/PFAS)を使用しない。
  • 販売国・地域において法規制で規制される物質を使用しない。