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アシックス、JAXAの研究提案募集に採択内定 「TUNEGRID」を活用した有人宇宙拠点における物品管理効率化と自動化技術の実現を目指す

2022.10.21 PRESS

  株式会社アシックスは、このたび、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙探査イノベーションハブが実施した「太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーション」に関する研究提案募集(第8回)において、アイデア型の研究課題(14)「有人宇宙拠点における物品管理効率化・自動化技術」へ応募し、採択内定されたのでお知らせします。

 宇宙探査イノベーションハブは、月や火星のような重力天体での探査活動に資する技術の創出を、地上における技術課題解決と融合させ、日本の産業界や大学とともに共同研究を通じて、革新的な技術の開発を行い、得られた成果を宇宙利用のみならず地上で社会実装することを目指した活動をしています。

 今回の研究提案では、当社が有するLITE DXソリューション※「TUNEGRID(チューングリッド)」のコア技術のひとつで、時間に応じた歩数を記録できるほか、検知器と連動することで着用者の位置情報を取得することができる重さ約5グラムの小型BLEセンサ「TUNEGRID- Cube(チューングリッド・キューブ)」を応用し、「Bluetoothタグを活用した物品管理システムの研究開発」を提案しました。

  • ※アシックスが目指す「手軽に実装・利活用でき、利用者にわかりやすいデータを提供するシステム」


JAXA


 国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙実験のためのさまざまな装置や、宇宙飛行士の生活用品、ISSのメンテナンスに必要な物品などの保管・管理が行われています。ISSの限られた船内スペースへの効率的な収納が求められるほか、宇宙飛行士がスケジュールどおりに作業を完了させるためには、地上のスタッフと連携可能な荷物管理システムや必要物品を迅速に捜索できるシステムの構築が必要です。そのため、信号発信にBluetooth信号を用いる「TUNEGRID- Cube」は、船内で簡便に利用できる一般的なデジタル端末で信号受信ができるため、本件に必要な機能を有するアプリケーションを開発することで、専用受信機などの設置が不要となり、スペースや作業の効率化が期待されています。 今後、JAXAとISS船内での「TUNEGRID-Cube」活用による宇宙飛行士の作業性向上の可能性について、地上での検証を含めた共同研究実施に向け、契約の締結および、具体的な研究計画・体制などの調整をすすめていきます。

JAXA

(左)船内での物品管理の様子、(右)棚に荷物を保管・固定する様子


JAXA

5個の「TUNEGRID-Cube」の信号を、一般的なデジタル端末(スマートウォッチなど)で受信し、端末から「TUNEGRID-Cube」の距離(電波の強さ)を文字盤に表示した例
※現状のシステムでは「TUNEGRID-Cube」の方位は未計測


 「TUNEGRID」は、スポーツの競技データや日々の運動習慣を簡易に記録し、その記録を分析することができるスポーツデータ統合システムとして2020年11月に開発しました。小型センサを内蔵したシューズ、ビデオカメラ、スマートウォッチなど多様な測定ツールと連携し、それぞれから得られるデータを一元管理・分析するもので、スポーツの競技データや日々の運動習慣を分析してプレーの特徴や個人の運動量の傾向を可視化し、競技力向上や運動不足の改善、ケガのリスク軽減などの効果が期待できます。また、システムを応用し、放牧中の牛の足に装着して生態分析に用いるなど、さまざまな分野へ用途を拡大しています。

 現在は、「TUNEGRID」を活用し、4つのシーン(「TUNEGRID For Sports」「TUNEGRID For Works」「TUNEGRID For City」「TUNEGRID For School」)における課題解決策の提供をすすめています。

 本研究提案は「TUNEGRID For Works」の取り組みの一環として、宇宙飛行士の作業効率の向上を目指しており、共同研究を通じて得た知見は、さまざまな分野で手軽に利用できる、より汎用性の高いシステムづくりに活用していきます。


〇「TUNEGRID」の活用をすすめる4つのシーン

  1. 「TUNEGRID For Sports(スポーツデータ分析)」
    さまざまな競技の実動作中のデータを記録することで、プレーの振り返りなどを通じたパフォーマンス向上をサポートします。また、選手たちのコンディションや疲労度の把握などにも活用することで、ケガのリスク軽減も期待できます。
  2. 「TUNEGRID For Works(働き方の改善)」
    施設や工場内に検知器を配置することで、センサを身に付けた従業員の活動量や移動履歴、施設への入退室時刻や滞在時間など、業務中の行動を可視化することが可能となり、業務改善のための課題抽出や効果検証などの取り組みを行っています。
  3. 「TUNEGRID For City(地域の暮らしDX推進)」
    自治体などと協力し、子どもや高齢者の運動習慣の可視化や見守り用途としての活用に向けた実証実験などの取り組みを行っています。地域住民の健康増進や暮らしやすいまちの実現をサポートします。
  4. 「TUNEGRID For School(幼稚園や学校のDX推進)」
    子どもたちに着用することで、運動量把握によるケガのリスク軽減や暑熱対策などの健康管理に役立てるほか、学校の登下校時間の把握などの取り組みを行っています。


 当社は、ビジョンである「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」の実現に向け、従来のプロダクト領域のみならずサービス領域においても積極的に事業拡大を推し進めています。今後もデジタル技術を活用した新たなスポーツの楽しみ方やソリューションを検証し、人々の健康的で豊かなライフスタイルの実現に貢献することを目指します。

〇JAXAホームページ(第8回研究提案募集(RFP)募集の結果について)
https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/topics/RFP_announcement8.html
調整の結果、研究計画または契約内容の合意に至らない場合もあります。


〇JAXA宇宙探査イノベーションハブについて
 JAXA宇宙探査イノベーションハブは、将来の宇宙探査や宇宙活動全般に資する技術の創出と、地上における技術課題を解決し事業化することによる産業振興や新産業の創出の両立を目指して、企業・大学・研究機関等との共同研究を行っています。宇宙探査に資する技術情報を提供いただく「情報提供要請(RFI)」、提供された技術情報と宇宙探査におけるニーズに基づき設定された課題への研究提案を募る「研究提案募集(RFP)」を通じて、オープンイノベーションによる研究開発を進めています。
https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/


〇「TUNEGRID」公式ウエブサイト
https://www.tunegrid.asics.com
本件に関するお客さまからのお問い合わせ先もこのページにあります。


【ご参考:プレスリリース】

  1. スマートシューズによる子どもの運動量測定の実証実験を開始 スポーツや運動習慣を
    記録・分析するデータ統合システムを開発
    (2020年11月18日付)https://corp.asics.com/jp/press/article/2020-11-18-1
  2. スポーツや運動習慣を記録・分析するデータ統合システムを応用 施設や工場における
    従業員の行動分析が行えるワーキングソリューションシステムを開発(2021年1月28日付)
    https://corp.asics.com/jp/press/article/2021-01-28
  3. スマートシューズによる子どもの運動量測定の実証実験を実施(2021年6月15日付)https://corp.asics.com/jp/press/article/2021-06-15-1
  4. スポーツや運動習慣を記録・分析するデータ統合システム「TUNEGRID」を実用化(2021年6月25日付)
    https://corp.asics.com/jp/press/article/2021-06-25

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