スマートシューズによる子どもの運動量測定の実証実験を開始 スポーツや運動習慣を記録・分析するデータ統合システムを開発
2020.11.18 PRESS
アシックスは、このたび、スポーツの競技データや日々の運動習慣を簡易に記録し、その記録を分析することができるスポーツデータ統合システム「TUNEGRID(チューングリッド)」を開発しました。
同システムは、小型センサを内蔵したシューズ、ビデオカメラ、スマートウォッチなど多様な測定ツールと連携し、それぞれから得られるデータを一元管理・分析するものです。スポーツの競技データや日々の運動習慣を分析することで、プレーの特徴や個人の運動量の傾向を可視化し、競技力向上や運動不足解消、怪我の防止などにつなげることができ、子どもや高齢者の見守りサービスへの応用なども期待できます。
「TUNEGRID」の実用化に向け、コア技術のひとつである小型BLEセンサ「TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)」を使用した実証実験を11月14日から順次開始しています。「TUNEGRID-Cube」は重さ約5グラムの小型BLEセンサで、時間に応じた歩数を記録できるほか、検知器と連動することで着用者の位置情報を取得することが可能です。
今回の実証実験では、時間に応じた歩数記録の機能を活用します。C Channel(シーチャンネル)株式会社が運営するママ向け動画メディア「mamatas(ママタス)」および全国で100校舎以上展開している総合型キッズスポーツスクールを運営する「biima sports(ビーマスポーツ)」と協力し、5歳~12歳頃までの子ども60人に「TUNEGRID-Cube」を片足のベロ部に内蔵したスマートシューズを2カ月程度着用してもらい、1日当たりの歩数や時間ごとの運動量など、子どもの運動習慣の可視化をはかります。また、得られた結果に応じて、専門家による運動習慣改善のためのアドバイスを行います。
今回の実証実験を通じて、「TUNEGRID」システムの実用化およびスマートシューズの販売に向けた検証を進めるほか、子どもの運動習慣に関するデータを蓄積していくことで、子どもの心身の健康の実現に貢献する新たなサービス提案につなげていきます。
当社は今後も、デジタル技術を活用した新たなスポーツの楽しみ方を検証し、人々の豊かなスポーツライフの実現に貢献していきます。