トップメッセージ

深くしゃがんで高く飛ぶ。

今期は好調なスタートを切るも新型コロナウイルスの影響で減収減益

2020年12月期第2四半期累計期間の連結業績は減収減益、営業赤字となりました。2019年からカテゴリー基軸の経営管理体制へ移行し、期初の1~2月は北米、欧州の売上が計画比プラスで推移し、オセアニアや南米の売上は前年同期比2桁成長を達成しました。しかし、新型コロナウイルス感染症が拡大した3月以降は世界中の経済活動がストップした影響を大きく受けることとなりました。その後、経済活動が一部地域で再開しつつある中華圏、日本、米国、欧州などの店舗は徐々に営業を再開し、回復の兆しもみられています。一方、実店舗が臨時休業する中、連結Eコマース売上は前年同期比2倍超の成長を見せるなど好調に推移しています。ここ数年来、Eコマース強化に向けた施策を講じてきたことで、コロナ禍にあっても大きく成長しました。企画・開発からマーケティング、販売までを1名の責任者が統括するカテゴリー基軸の経営管理体制のさらなる定着を図り、下期の業績回復に努めていきます。

深くしゃがみこみ、次の飛躍に向けて力を溜める

コロナ禍の完全収束には時間がかかることが想定されるため、当面はお客様や従業員の安全と安心を図るとともに、健康的な生活に資する活動で企業活動を存続させることが重要です。加えて、在庫管理を徹底し、販管費をゼロベースで見直していきます。一方で、持続的な成長のためには、アフターコロナを見据えた「攻め」も必要です。新型コロナウイルス感染症収束後の社会構造や消費者のマインドの変化に対応した新たな商品・サービスの開発やビジネスモデルの転換に向け、マーケティング費用の選択と集中を行い、ランニングおよびデジタルなどに集中投資を行っていきます。

「パフォーマンスランニングで勝つ」の実現に大きな手ごたえ

最重要課題である「パフォーマンスランニングで勝つ」の実現に向け、アシックスならではの機能性に優れたランニングシューズの投入を進めています。3月には「反発性」に優れ跳ねるような感覚で走れる新コンセプトシューズ「NOVABLAST(ノヴァブラスト)」、6月には「走行効率」に優れ走行時のエネルギー消費を抑える「METARACER(メタレーサー)」をそれぞれ発売しました。これらの新商品は幅広いランナーから評価され、新たな顧客層の開拓にもつながっており、ランニングでのシェア拡大に大きな手ごたえを感じています。

ランニングは1人でも手軽にでき、体力の維持やストレス発散にも効果があるため、外出自粛で運動する機会が減少する中、新たにランニングやウォーキングをはじめる人が世界中で増えています。こうした動きに対応し、ランナーの安心・安全に配慮したシューズから、パフォーマンスを最大限に発揮する高機能シューズまで、全てのランナーに向けたフルラインナップが2020年に揃いました。これらの商品投入で、カテゴリーNO.1に向けて攻勢をかけていきます。

中長期的に目指す姿は「デジタルドリブンカンパニー」

コロナ禍で対面での販売が限られる中、さらなるEコマースの強化を図っていく必要があります。

アシックスのデジタル戦略はEコマースの販売拡大だけでなく、デジタルを軸にサービスを強化し、お客様のスポーツ体験に新たな価値を提供することを目指しています。2019年に買収したレース登録サイト「Race Roster(レースロースター)」を通じてランナーとの接点を広げ、フィットネストラッキングアプリ「ASICS Runkeeper(アシックスランキーパー)」を通じてレースまでのトレーニング計画や足形や走り方に適したシューズ・ウェアを提案するなど、個々のお客様にパーソナライズ化されたサービスの提供を一層加速させていきます。

スポーツを取り巻く環境の変化に対応

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の1年延期が決定しましたが、アシックスは東京2020オリンピック・パラリンピックゴールドパートナー(スポーツ用品)として、全力でアスリートをサポートしつつブランド認知を広げるという目的に変わりはありません。

また、コロナ禍において人々の健康意識の高まりが見受けられます。バーチャルレースを開催するなどスポーツを取り巻く環境の変化に対応しています(468レース実施、約38万人参加。2020年8月末時点)。今後も新たな取り組みを積極的に実施していきます。

株主の皆様におかれましては、一層のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2020年9月

代表取締役会長CEO




代表取締役社長COO