トップメッセージ

経営管理を一層強化して 成長軌道への回復を目指す


AGP2020のアクションプランを策定

中期経営計画「ASICS Growth Plan(AGP)2020」の折り返しとなる3年目がスタートしました。2018年12月期第2四半期累計の連結業績は、直営店の出店や自社Eコマースを強化するとともに、トレンドの変化に対応した新商品を投入しましたが、米国でのランニングシューズの販売が低調であったことなどから減収減益となりました。

このような経営環境を踏まえ、成長分野へのリソース重点配分と収益性改善により、さらなる成長実現の礎を築くため、中期経営計画を修正したことに加え、AGP2020で掲げた目標を達成するため、AGP2020の具体的な行動計画である「アクションプラン」を策定しました。このアクションプランを着実に実行し、2020年12月期の連結売上高5,000億円以上、営業利益率7%以上、ROE10%以上の達成を目指します。


アクションプランの概要

アクションプランは、本社のプロダクト部門が企画・開発<からマーケティング、販売までを統括するプロダクトカテゴリー基軸の体制に変更することで、これまで以上に収益責<任を負い、販売子会社とともにグループ一体となって利益ある成長を推進します。その上で以下の重点項目への対応を強化していきます。

1.米国におけるパフォーマンスランニングへの注力

世界最大のスポーツ用品市場である米国で停滞したことが、近年の業績鈍化につながりました。米国での成長軌道への回復が当面の最大の課題です。6月に発売した新商品「GEL-KAYANO 25」のように、スポーツ工学研究所で培った先端技術を搭載した高機能シューズを投入するなど、長年当社の商品を愛用くださっているランナーのお客様に向けた商品やサービスを提供する一方で、若いお客様のニーズにあったシューズを発売し、新たな顧客層の取込みを図ります。そのために、本社のマーケティングや商品企画部門がアメリカ販売子会社のセールスと共に、競争力あるキーアカウントとのパートナーシップを確立し、さらなるシェア拡大に努めます。

2.中国市場における成長加速

中国では、スポーツファッションブランドの「オニツカタイガー」が高品質で洗練されたブランドとして高い人気を誇っています。加えて、政府による健康政策によって国民の健康意識が高まるなか、マラソン大会が相次いで新設されていることが、ランニングに強みがある当社にとって追い風となっています。中国市場を日本、米州、欧州に次ぐ4つ目の柱となるよう、いかに早く成長させるかが課題です。本社機能の一部を移した中国本部を上海に設置し、現地の需要を反映した戦略を迅速に意思決定することで、中国市場の急拡大を上回るスピードでの成長を目指します。

3.デジタル事業を新たな成長ドライバーへ

デジタル技術を企業の発展につなげていくことも大きな課題です。これまで本社と子会社に分散していたデジタル機能を一本化することで、総合的にデジタル戦略を展開し、Eコマース販売に結びつけます。また、お客様視点を第一としてユーザビリティを追求するとともに、当社のデジタル事業を加速させ、いち早く価値あるサービスを提供できる体制を構築します。

4.アパレル事業を利益ある成長に転換

アパレル事業では、苦戦が続いています。そのため、徹底的にビジネスを見直し、本社と販売子会社の役割分担を整理するなど最適な体制を探っていきます。ファッションからスポーツシーンまで幅広く使えるトレーニングウェアの市場は非常に大きい一方で、地域別にニーズが異なるため、特に重要なアメリカと中国では現地企画開発機能を強化して、現地のニーズに即応する体制とします。また、本社と販売子会社、それぞれの収益管理を徹底することにより2020年の黒字化を目指します。

5.収益性を重視し経営の品質を向上

上記以外においても、今後はより一層、収益性に強くこだわり、国、地域等の展開について見直しを視野に入れて収益性を評価します。直営店は個店ごとの損益管理を徹底しつつ、アシックスの世界観や歴史、当社の技術を発信する拠点として活用します。そのほか、経費全般についても見直し、成長分野への投資に向けます。


AGP2020の達成に向けて

2 0 1 8 年3 月より新たな経営体制となりました。AGP2020の目標達成に向けた施策を着実に実行していくことが社長COOである私の役割です。そして、実行した施策の効果検証を行い、次の施策に迅速に反映させるという経営のPDCA(計画・実行・評価・改善)を一層強化します。加えて、役員報酬体系を見直し、業績連動の比率を高め、株主の皆様との価値共有化を図り、持続的な企業価値の向上につなげてまいります。

株主の皆様におかれましては、一層のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。


2018年9月

代表取締役社長C O O 廣田 康人