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歩容データをもとにした健康状態のスコア化など 歩行寿命の延伸を目指しアシックス、ORPHE、ロート製薬、下北沢病院が共同研究

2023.03.31 PRESS
orphe


 株式会社アシックス(本社:神戸市中央区、代表取締役社長CEO兼COO:廣田康人、以下「アシックス」)とスマートシューズを開発・販売する株式会社ORPHE(本社:東京都渋谷区、代表取締役:菊川裕也、以下「ORPHE(オルフェ)」)、医薬品・化粧品・機能性食品などを製造販売するロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:杉本雅史、以下「ロート製薬」)、医療法人社団青泉会下北沢病院(所在地:東京都世田谷区、理事長:久道勝也、以下「下北沢病院」)は、歩行寿命延伸を目指して歩容データをもとに健康状態をスコア化する共同研究を開始することに合意しました。


 今回の共同研究では、ORPHEが有するセンシング技術を用いて、歩数や歩行スピード、ストライド(歩幅)、接地角度、立脚時間などの歩容(歩行パターン)データを収集し、アシックススポーツ工学研究所が長年培ってきた足と歩容に関する独自の知見と、ロート製薬と下北沢病院が有する臨床データ・医療データなどを組み合わせた分析をもとに、健康状態をスコア化した「歩行健康度」のアルゴリズム構築を目指します。


 すでにアシックスでは、身体全体の歩行姿勢を年齢と性別に応じた基準で点数化できるシステム※1や、歩容データをもとに心身の状態をスコア化するアルゴリズム※2を開発していますが、このたび、4者の知見を掛け合わせてアルゴリズムを深化させることで、より多くの個人・企業・自治体・医療機関などに活用されるスコア化を目指します。

1 NECソリューションイノベータと共同開発した 「歩行姿勢測定システム」に新機能を追加! 歩行姿勢改善プログラムを提供開始(2019年7月2日)
https://corp.asics.com/jp/press/article/2019-07-02

※2 ココロとカラダを整え、日々のパフォーマンスを高めるスマートシューズ「RUNWALK ORPHE」を発売(2022年9月21日)
https://corp.asics.com/jp/press/article/2022-09-21

 今後アシックスは、歩行健康度のアルゴリズム深化を起点とし、歩行寿命延伸による健康寿命延伸という社会的意義への貢献を目指すほか、医療分野での疾患予防、遠隔診断や遠隔指導、再生医療と組み合わせたリハビリ療法などにおける将来的な活用可能性も探りながら、4者の共同研究を推進していきます。

 アシックスは、将来ありたい姿を長期的な視点で表した「VISION2030」の中で、「アナリシスとダイアグノシス(分析と診断)」の事業ドメイン強化を掲げています。今回の共同研究もその一環で、当社が長年つちかってきた知見とセンシング技術によって収集されるデータに基づいた分析診断を通して、一人ひとりの健康およびパフォーマンスの維持・向上のサポートを目指します。今後も「VISION2030」のもと、お客さま一人ひとりに最適な価値を提供することで、健康的で豊かなライフスタイルの実現に貢献していきます。

〇株式会社ORPHEについて

 「足元から世界を変える」をミッションに掲げ、創業以来スマートシューズの研究開発を行なっています。提供するスマートシューズプラットフォーム「ORPHE」は靴内のセンサから歩容解析を行い、履いているだけで歩行速度、着地角度、着地衝撃といったさまざまな指標を記録することを可能とします。今後はこの技術を医療・ヘルスケア分野へ応用し、誰もが日常的に使う靴がインタフェースとなることで、あらゆる人の健康寿命を延ばし、楽しく歩き続けられるような社会を実現していきます。

公式サイト https://orphe.io/


〇ロート製薬株式会社について

 1899年に胃病蔓延という当時の健康課題から「胃活」を発売し創業。以来、「健康」を事業のコアバリューに据え、OTC医薬品やスキンケアを中心としたヘルス&ビューティー事業を軸に、機能性食品だけでなく一次産業やレストランなどの食事業、最先端のライフサイエンス研究を推進し、再生医療の領域にも事業を拡大しています。「健康」「美」「サイエンスに基づく高い品質」「一人ひとりが自律し、チャレンジを続ける企業文化」といった事業的強みや文化的特徴をベースに、すべての個人や社会の「Well-Being」に貢献していきます。

公式サイト https://www.rohto.co.jp/


〇医療法人社団青泉会 下北沢病院について

 米国には「足病学(ポダイアトリー)」という足という臓器に特化した学問があり、約15,000人の足病医(ポダイアトリスト)が足に関する診療に従事しています。米国では足に関するトラブルが起こった際にはまず足病医に相談するのが一般的です。しかし、残念ながら日本にはこのような専門科は存在せず、個々の判断によりさまざまな科に受診し、なかなか連携が取れていないのが現状です。医療法人社団青泉会下北沢病院は「足病学(ポダイアトリー)」をテーマに掲げ、7年前にアジアで初めて、足病に特化した、「足と歩行の総合病院」をスタートしました。単に悪い患部を取り除くだけではなく、「足から人生を支えていく。」をコンセプトに、より根本的、包括的に未病にまでアプローチしていきます。

公式サイト https://shimokitazawa-hp.or.jp/


【ご参考:プレスリリース】

アシックス、ORPHE、セルソースが医療分野で共同研究 スマートシューズを用いた変形性膝関節症の改善効果の定量化に向けた取り組みを開始(2021年11月16日)

https://corp.asics.com/jp/press/article/2021-11-16

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