リサイクルできるランニングシューズ「NIMBUS MIRAI」を発売 お客さまにシューズの回収活動にご参加いただき、ともにサーキュラーの実現へ

2024.04.11 PRESS

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 アシックスは、シューズに使われている材料を容易に分別しリサイクルできるようにしたランニングシューズ「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」を、4月12日からアシックスラン 東京丸の内、アシックスフラッグシップ原宿、アシックスストア大阪、アシックスオンラインストアで発売します。

 メーカー希望小売価格は、22,000円(税込)です。

 本商品は、アシックスを代表するクッション性を重視した高機能モデルのひとつで、シューズの構造や各部位の役割を検証し、従来と同等の品質や性能を保ちながら、各素材をリサイクルできるようにしたのが特徴です。ランナーとともに環境への意識を高めていけるよう、使ったシューズを回収する取り組みも同時に行います。

 アッパー(甲被)は、本体をはじめ補強部やハトメ(靴ひもの通し孔)などもすべて単一素材でできており、そのうち75%以上が再生ポリエステル素材を使用しています。アッパー素材を単一にすることでパーツごとに分解するなどの作業を削減でき、高い精度で再生が可能となります。今回は試験段階においてリサイクル工程へ投入したアッパーのうち、87.3%がPET原料として再び利用できることが確認できました。

 ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)とアウトソール(外底)は、粉砕処理をし、マットやパネルなどの素材の一部にリサイクルされる予定です。

 また、アッパーとミッドソールを接合する接着剤を独自に開発し採用しています。従来と同等の強度がありながら、熱を加えることで簡単にはがすことができ、リサイクルしにくい原因のひとつだった材料の分別が容易になりました。

 使い終わった「NIMBUS MIRAI」の回収方法は、特設サイト(https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/mirai ) でご確認いただき、国内はオンラインで受け付けます。

 シューズは世界で年間約239億足作られており、そのうち95%以上が使用後に埋め立てられるか焼却処分になる※1といわれています。多数の異素材を使い複雑な構造で製造されることがリサイクルにしくい主な理由で、本商品はこれらの課題を解決すべく開発しました。

※1 Footwear production worldwide 2022 | Statista

 商品名の「NIMBUS」はラテン語で「雲」を意味し、文字通り走りを軽く快適に感じさせ、雲の上で走っているような履き心地を提供することから名付けました。「MIRAI」は、持続可能な世界が当たり前となるべく、次世代のランナーと一緒に考えていきたい、という思いを込めました。

 アシックスは、産業革命前からの気温上昇を1.5℃未満に抑え、2050年までに事業における温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることにコミットしています。この達成に向け、温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を市販スニーカーのなかで最も低く抑えた※2スニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95(ゲルライトスリーシーエム1.95)」を2023年9月に発売しており、今回はこれに続く、新しい重要なステップとなります。

 今後も将来世代にわたって安心して運動を続けられる健やかな地球環境を守り、また、スポーツによる心の充実を感じてもらうなど、人々の心身の健康が実現できるよう環境と社会に配慮した事業活動に取り組んでいきます。

※2 2023年9月時点、製品ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量が開示されている市販シューズを対象としたデータに基づいています。

〇株式会社アシックス プロジェクトリーダー 上福元 史隆のコメント

 「NIMBUS MIRAI」の開発は、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すアシックスにとって重要なマイルストーンとなります。愛用してきたシューズが新たなものへ生まれ変わる、それが当然でありランナーの誇りでもある、といった未来をみなさまとともに創出していきたいと思います。

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〇商品概要

品 名

NIMBUS MIRAI

品 番

1013A138

価 格

22,000円(税込)

カラー

ホワイト×ホワイト

サイズ

22.5~29.0cm(0.5㎝刻み)、30.0cm

素 材

アッパー:合成繊維 アウターソール:ゴム底

生産国

ベトナム

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NIMBUS MIRAI 特設サイト

https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/mirai


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