アシックスを選んだきっかけは?
「健全な身体に健全な精神があれかし」という創業哲学に共感したからです。もともと就職先を選ぶ際には、その会社の企業理念に共感できるかどうかを重視していました。アシックスに応募し就職活動を続けていく過程で、そうした理念や将来に向けたビジョンが社内にしっかり浸透しているなという印象も受けました。また、生まれも育ちも神戸だったので「地元の企業で働けたら」という想いもあったんです。
学生時代に夢中になったことは?
学生NPOでの活動です。海外でのインターンを希望する日本の学生や日本でのインターンを希望する海外の学生を、企業や団体と繋ぐという活動をしていました。受け入れ企業や団体への営業活動をはじめ、実際にどんな学生を求めているのかをヒアリングしたり、学生さんからの希望なども吸い上げながら、お互いにベストなインターンシップの機会を提供するのが私のミッション。また来日する学生向けに飛行機の手配やアテンドなども行うなど、多様な業務の中でグローバルな視野も得られたように思います。
このNPOでは、何事もまず自分なりに考えてみることの大切さを学びました。その上で先輩や仲間たちからのフィードバックをもとに、その考えをブラッシュアップさせて行動に移していく。こうした経験を数多く積めたことは、今の仕事にも大いに役立っています。
今の仕事内容について具体的に教えてください。
実は財務部に異動してからまだ日が浅いんです。以前は経営企画部にいて、経営会議や取締役会の運営などに従事していました。2022年の夏以降、経営企画部でアシックスの中期経営計画を策定するという大きなプロジェクトがスタートし、たまたまマネジャー以外のメンバーでは、私がチームの最年長だったこともあり、中心的な立場で携わらせていただきました。
弊社では入社から3〜4年で最初のジョブローテーションがあるというのが通例で、私も中期経営計画の策定を見届けたタイミングで財務部へ異動となりました。現在、財務部では基本的な業務しか担当していないのですが、部内の先輩方に助けてもらいながら、決算関連資料や毎年6月に公開している統合報告書の作成のほか、決算発表会の運営などに携わっています。最近では株主や投資家とのIR面談にも同席させていただいています。

現在の仕事のやりがいは?
異動して間もないとはいえ、経営企画部時代の経験が引き続き生かせる点はやりがいになっています。とりわけIRでは、中期経営計画をはじめとする各種経営計画や決算情報を社外に向けて発信することが重要な仕事です。
これまで中期経営計画は策定する側として深く関わりましたが、現在はそれを社外の方々がどのように評価してくれているのか、ひいては今後のアシックスにどれほど期待してくれているのかといったことを直接聞ける立場にあります。ジョブローテーションによって日々こうした経験ができているのは、私にとって励みになっています。
仕事で困難に直面したエピソードと、
それをどう乗り越えたのか教えてください。
先ほどの中期経営計画の策定において、2つの困難に直面しました。一つはちょうど中期経営計画のプロジェクトがスタートするタイミングで、部のメンバーがマネジャーを除いて私と後輩の2名だけになってしまったこと。当然私が策定作業をリードしなくてはいけないんですが、当時はまだ入社3年目。「自分が立ち止まったらプロジェクトそのものが止まる」という状況の中、とにかく自分なりに何をすべきかを考え、それをマネジャーに確認してフィードバックをもらい、実際に物事を進めていくということを繰り返しました。最初は手探りでしたが、何とか策定までこぎつけられたのは周囲のサポートのおかげ。また「何事も自分で考えて行動に移す」という学生NPO時代の経験が生きたのもこのときかもしれません。
もう一つはスケジュール。中期経営計画の発表時期が当初の予定から3ヶ月も前倒しになったんです。上長が策定作業を早めにキックオフしてくれていたことも幸いしたのですが、チームメンバーと密な話し合いを重ね、発表日を見据えてスケジュールを逆算し、常に先手先手で物事を進められたことで無事に間に合わせることができました。
アシックスの職場環境について
教えてください。
普段から一緒に仕事をしているメンバーも、それ以外の社員さんもみんな良い人ばかり。社内のコミュニケーションが活発で、先輩にも気兼ねなく相談できる雰囲気があります。私の代はコロナ禍での入社で在宅勤務が中心でしたが、同期とは今も集まってご飯に行くほど仲がいいんです。
また、社内の風通しがいいからか、上長や先輩方が私たちのような若手にも積極的にチャレンジする機会を与えてくれます。企画やデザインにメインで携わった商品が世に出ている同期もいるんですよ。年齢や勤務歴に関係なく大きな裁量権やチャンスを与えてくれるのは、アシックスの特徴のひとつではないでしょうか。

これから応募しようとしている人に、
アシックスはどんな会社だと説明しますか?
先に述べたとおり、まずは若手にもチャンスがある会社だということ。といっても仕事を丸投げされたり、任せっきりにされることはありません。こちらのことを常に気にかけてくれますし、的確なフィードバックやアドバイスなどを、上長や先輩が手厚くフォローしてくれます。本来なら経験や立場のある人が中心になって仕事を進めた方がスムーズなのでしょうが、あえて若手に時間と裁量を与えることで、じっくりと、かつ着実に社員としての成長を促してくれているように感じます。
働きやすい環境が整っている会社だということも伝えたいです。フレックス制が敷かれているので定時勤務に縛られることがありません。自分が抱えている業務やスケジュールを見ながら、出社時間なども自由に決められるのはありがたいですね。
アシックスに向いているのは
どんな人だと思いますか?
裁量権の大きい仕事が与えられたり、自分で考えて行動する主体性が求められる場面が多いので、それらを前向きに捉えて取り組める人が向いていると思います。また、私の同期には英語はもちろんそれ以外の言語も話せるという人財がたくさんいます。アシックスも世界各国に拠点があるグローバル企業なので、英語+αの語学力があると、より大きな武器になるのではないでしょうか。
今後アシックスでチャレンジしてみたいことは?
私自身は目の前の仕事を着実にこなしていくことに喜びを感じるタイプ。あまり大きな目標や野心はないのですが、入社から4年が経ち、アシックスが外からどのように見られているのかをもっと知りたいと思うようになりました。そういう意味でも今年からIRを担当するようになり、外部評価をダイレクトに聞かせていただく機会があるのはありがたいです。
大学時代に学んでいたことの影響で、企業における社会貢献の在り方や地元との結びつきといった側面にも興味があります。いずれはこうした自社の売上や収益とは違う観点からも、アシックスの価値向上に繋がる役割が担えたらいいなと考えています。
*記載内容は取材当時のものです。