PERSONAL INTERVIEW #28

株式会社アシックス
スポーツスタイル統括部
カテゴリー戦略部

2017年入社

アシックスを選んだきっかけは?

アシックスを選んだ理由は、就職活動時の軸としていた「ものづくり」と、自分の好きな「スポーツ」という2つの要素を持つ企業だったからです。

私が就職活動を行ったのは、スマホアプリなどのデジタル領域のものづくりが盛り上がっていたころ。私自身は大学、大学院と建築工学を専攻したこともあって、そういった目に見えないモノではなく、“目に見えるフィジカルなモノ”の持つ分かりやすい価値提供に関心が強かったためメーカー等を受けていました。

また、中学から大学まで部活動として卓球に励んでいたこともあり、体を動かす喜びはもちろん、競技を通じて年齢、性別、国籍問わずつながることができる魅力など、スポーツが持つ人生を豊かにする力を強く実感していたことも大きいです。もちろん日本に本社があり、海外の企業とも対等に戦えるブランドという点も、アシックスに入社するうえでの大きな要素でした。

今の仕事内容について
具体的に教えてください。

スポーツスタイルという、日常使い用のスニーカーやアパレルを扱う部門の戦略チームに所属しており、最近はスケートボードのプロジェクトにも参画しています。戦略と言われてもイメージが沸きづらいかもしれませんが、自分の理解では目標と現状のギャップを正しく理解し、あるべき姿の実現に向けたアクションプランの策定及び実行と捉えています。

分かりやすい目標としては決算時に公表している売上や利益の目標です。株式会社としてはこの達成が最も優先順位の高い事項になるので、スポーツスタイルという部門における予算、それを各販売地域に振り分けたより細やかな予算をしっかりと実現させなければなりません。

その中で私のメイン業務は予算達成を目的としたアメリカ、韓国、日本といった担当リージョンの予実管理やビジネス状況の把握及びサポートと商品関連の販売、生産データ等の分析及び施策立案です。この2つの業務をまとめて説明すると、地域ごとの販管費等を含めた財務状況を確認し、予算との数値的なギャップを把握すること。それに加えて、どの商品がなぜ売れているのかといった背景を、データ分析と海外オフィスのメンバーとのコミュニケーションで理解した上で、今後のアクションについて協議して決めていくことです。

海外オフィスのメンバーとの踏み込んだコミュニケーションが必要になりますが、そのためにはデータはもちろん様々な視点での現状分析をしておくことが非常に重要。その結果がデザイン、開発、MD、マーケティングといった部内の様々なチームにおいても活用されるので非常にやりがいのある仕事です。

今後チャレンジしてみたいことは?

大きく2つありまして、1つ目はデータ分析体制の更なる向上です。社内には膨大なデータがありますが、フル活用できているかと言われると実際はそうではありません。社内だけでなく、卸先からの消費者の理解につながるデータももっと活用方法があると考えています。

だからこそ価値のあるデータを洗い出し、より広範囲の情報を迅速かつ正確に分析する体制づくりを行っていきたいと考えています。そのためにもExcel、Power BI、Pythonといったデータ分析関連のスキルを強化しつつも、属人的な業務にならないようにできるだけ作業の簡易化を意識しながら、分析の自動化を図っていければと思います。

2つ目は海外駐在にチャレンジすること。これまで本社での商品開発に5年、戦略に2年と本社サイドとしての業務に従事していましたが、やはり実際のビジネス現場に出ることで情報としてだけではなく、実感を伴ったアシックスのビジネス理解につながると考えているからです。

アシックスは海外売上比率の高い企業ですし、商慣習や文化の異なった海外での経験は今後の自分のキャリアにとっては必要不可欠だと考えています。私は語学がそこまで堪能ではないため、海外駐在を通して自分を追い込み、英語力を高めていきたいです。

*記載内容は取材当時のものです。