DE&I Case Study -多様生実現のための取り組み事例-

アシックスが広げる、スポーツを通じた”多様性の学びの場”

パラスポーツ DE&I
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「スポーツの力は、すべての人が感じられる」

アシックスは、「健全な身体に健全な精神があれかし(Anima Sana In Corpore Sano)」という創業哲学のもと、世界中の人々が心身ともに健康で幸せな生活を実現できる社会をめざしています。その実現のため、障がいの有無に関わらずすべての人が公平にスポーツへ参加できる社会づくりを目指し、グループ全体でダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)への取り組みを進めています。

その活動のひとつとして、アシックスのブランドアンバサダーでありプロ車いすバスケットボール選手の鳥海連志さんを講師に迎え、小学生向けの「車いすバスケットボール体験会」を開催しました。イベントはアシックススポーツファシリティーズが管理・運営している新宿区スポーツセンターにて実施。子どもたちがはじめてのパラスポーツを楽しみながら、障がいについての“学び”や“気づき”を得る貴重な時間になりました。 

初めてで難しい、だからこそ得られる大きな達成感

体験会には小学校1年生から6年生までの22名が参加しました。ほとんどの子どもが車いすを使うのは初めてなので、まずは基本的な動き方の練習からスタート。最初は恐る恐る車いすを動かしていた子どもたちも、鳥海選手から操作のポイントを教わるうちに徐々にスピードを出したり、方向を変えたりできるようになってきました。

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ある程度操作に慣れたら、“車いす鬼ごっこ”で他の参加者と協力しながら動くことに挑戦します。鬼役になった鳥海選手にボールを奪われないように頑張って逃げる子どもたち。序盤はまだまだぶつかったり、パスを回せなかったりしましたが、次第に皆で作戦を立てて動くなど、コミュニケーションを通じてチームワークを高めていきました。

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体験の締めくくりには、鳥海選手も加わってチーム戦を実施!真剣にゴールを狙う姿やシュートが決まった時の笑顔など、子どもたちの表情の変化が印象的でした。鳥海選手はカットやドリブルなどプロならではの動きを時折披露したり、子どもたちに声をかけて励ましたりしながら、一緒にゲームを盛り上げてくれました。

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“気づき”の一歩先を目指してほしい 鳥海選手からのメッセージ

イベント終盤の質問コーナーでは、子どもたちからの練習についてのほか日常生活についてまで、体験を通して生まれた率直な質問がたくさん寄せられました。

Q:毎日どれくらい練習しているのですか?

鳥海選手:「1日10時間くらいです。車いすで走るメニューや、シュート練習は1日300本はやるようにしています。」

Q:車いすで大変なことは?

鳥海選手:「移動の時は段差や坂道が大変なので、エレベーターを使います。もしみんなが車いすの人と一緒に乗ることがあったら、乗り降りのときにスペースを空けてくれると降りやすくなるよ。」

Q:普段の生活はどうしているの?

鳥海選手:「みんなと一緒だよ。ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、トイレに行ったり。そういうことを車いすに乗ってしている、というだけかなと思います。」

“車いすを使っているだけで、特別な存在ではない” 
そんな鳥海選手の言葉は、子どもたちにとって大きな気づきになった様子でした。

最後に子どもたちに向けて次のようにメッセージを送り、イベントを締めくくりました。

「今日この体験会に参加したことで、車いすを使う人がどんな場面で困るのかに気づけたと思います。皆さんの周りにも困っている人がいたら、その人に気づいて、迷わず手を差し伸べられる人になってほしいです。」

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伝えたかったのは、障がいのある人は 自分の住むまちに「共に」いるということ

イベント終了後、鳥海選手に感想をお聞きしました。

Q:今日の体験会はいかがでしたか?

鳥海選手:最初は緊張していた子どもたちが、真剣にプレーをしたりシュートを決めて笑顔になったりと、表情の変化が印象的でした。何より「楽しかった」、「またやりたい」と言ってくれたことがうれしかったです。

Q:今回の体験を通じて子どもたちに特に伝えたかったことは何ですか?

鳥海選手:一番は障がいのある人は “自分が住んでいるまちにいるよ” ということ。体験を通して、車いすだとこういう操作が難しいとか、こういう時に困るということに実際に気づいてもらうことができたのかなって思います。今日がそういった子どもたちの ”気づき” の第一歩になればいいなと思っています。

スポーツを通じた”学び”を広げたいー、アシックスの挑戦

鳥海選手と同じコートでプレーしたこと、そして「障がいのある人は特別な存在ではなく、自分と同じまちに住んでいる」というメッセージは、子どもたちにとって障がいを”遠い存在”ではなく“身近なこと“として考えるきっかけになったのではないでしょうか。 
また、鳥海選手に多くの質問が寄せられたことは、子どもたち自身が実際に車いすに乗り、体験したからこそ興味や疑問が生まれた結果であり、私たち開催者もスポーツが”学びの場”として持つ力にあらためて気づかされたイベントになりました。

アシックスでは、こうした多様性に触れる機会の提供を大切にしており、ゴールボールをはじめさまざまなパラスポーツ体験会の実施や、各種パラスポーツ大会への協賛、主催イベントのユニバーサル化などを進めています。

スポーツを通じて多くの人に“学び”を広げる取り組みを、これからも続けていきます。

体験会の様子を動画でご覧いただけます↓

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