プレスリリース

アシックス、初の産学共創型イノベーションラボ「AMSI Lab」をミシガン大学内に開設 世界有数の学術研究とアシックスのスポーツサイエンスを融合し、次世代のランニングイノベーションの創出へ

企業・マーケティング
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株式会社アシックスとミシガン大学(米国ミシガン州)は、このたび、ミシガン大学のキャンパス内に、アシックス初の産学共創型イノベーションラボ「AMSI Lab」を開設しましたので、お知らせします。

「AMSI Lab」は、2025年12月に発表したミシガン大学とのパートナーシップのもとで開始した共同研究プログラム「ASICS Michigan Sport Innovation Center (アシックス・ミシガン・スポーツ・イノベーションセンター、以下「AMSI」)の稼働拠点となる専用ラボです。ミシガン大学の世界トップクラスの研究力と、アシックスがつちかってきたスポーツ工学の知見を掛け合わせ、次世代のランニングイノベーションにつながる研究に取り組みます。

 同ラボでは、アシックスの「Human Centric Science(ヒューマンセントリックサイエンス)」のアプローチと製品開発の知見をもとに、ミシガン大学の研究者、アシックスの研究員や製品開発者がともに研究・開発に取り組みます。また、北米を中心としたアスリートとの接点を生かし、実際の使用場面に近い環境で試作、検証、改良を重ねることで、ランニングのパフォーマンス向上につながる技術や、フットウエアおよびアパレルの製品コンセプトの開発を進めます。ミシガン大学の研究者にとっても、分野横断的な専門性をアスリートの現場にある課題の解決に生かす機会となります。

研究活動は、バイオメカニクス、材料科学、ロボティクス、デザイン、コンピュータービジョン、アスリートの好みや行動といった分野にわたり、6名の教員と連携してプロジェクトを始動します。将来的には、ランニング用フットウエアやアパレル、パフォーマンスを支える技術への応用が期待されます。

主な研究テーマは以下の通りです。
・実環境での計測を可能にするバイオメカニクス
ラム・ヴァスデヴァン博士(Dr. Ram Vasudevan)、ROAHM Lab

コンピュータービジョンを用いて、映像からランナーの動きや身体にかかる負荷を解析します。これまで実験室に限られていた高度なバイオメカニクス分析を、より身近な環境で行える可能性を探ります。

・特殊な地形への対応、生物から学ぶデザイン
タリア・ムーア博士(Dr. Talia Moore)、EMBiR Lab
崩れやすい地面や凹凸のある地面を動物がどのように移動するのかを研究し、走りにくい地形に対応するフットウエアのコンセプトを検討します。

・切り紙を応用した、新たなシューズ構造のデザイン
マックス・シュタイン博士(Dr. Max Shtein)、Smart Materials Lab

日本の伝統的な切り紙に着想を得た構造原理を応用し、軽量で、状況に合わせて形を変えるフットウエアのデザインを探ります。

・走りへの没入感を高める、未来の3Dファブリック
ショーン・アールクイスト博士 (Dr. Sean Ahlquist)、Lab for Socio-Material Architectures

高度な編み技術、センシング、スマートマテリアルを組み合わせ、一人ひとりに合うフィット感、フィードバック、サポートの新たなかたちを追求します。

・効率的な走りに向けた、弾性エネルギーの活用
エリオット・ラウス博士(Dr. Elliott Rouse)、Neurobionics Lab

エネルギーを蓄え、放出する装着型の構造を研究し、ランニング中の疲労の軽減と、前へ進む力のサポートをめざします。

・新たな製品デザインを生み出すプロダクトマッピング
リチャード・ゴンザレス博士(Dr. Richard Gonzalez)、BioSocial Methods Lab

ランナーの好みや感じ方、パフォーマンスとフットウエアの特性との関係を分析し、製品デザインにおける新たな可能性を探ります。

研究の過程では、さまざまなレベルのアスリートから実際の使用場面でのフィードバックを得ながら、アイデアが競技や日常のランニングの場でどのように役立つかを検証していきます。ミシガン州南東部は、日ごろからランニングを楽しむ人からエリートアスリートまで幅広いランナーが活動する地域であり、検証や学びを得るうえでも重要な環境です。

こうした「AMSI Lab」での研究活動は、2025年12月に設立したアシックス初の米国研究拠点「ASICS Institute of Sport Science America LLC(アシックス インスティテュート オブ スポーツ サイエンス アメリカ、以下「ISS America」)」が推進します。ISS Americaは、神戸のアシックススポーツ工学研究所をはじめとするアシックスのグローバルな研究開発体制と連携しながら、ミシガンで得られた知見をさらなる実験や技術開発、製品コンセプトの具体化へと発展させていきます。「AMSI Lab」の研究成果は、2028年までに、アシックスの新たなランニング製品やパフォーマンス向上を支える製品の開発に生かされはじめる見込みです。その後も、新たなコンセプトや応用を継続的に生み出していきます。

〇株式会社アシックス 代表取締役社長COO 富永満之のコメント


アシックスは、一貫してアスリートを研究と製品開発の中心に据えてきました。ミシガン大学との連携により、科学、工学、デザインの各分野における新たな発想を取り入れることは、パフォーマンスにおけるイノベーションへの向き合い方を問い直す機会になると考えています。そこで得られた知見を、人々が身体を動かすことを支える意義ある進歩につなげることが、私たちの目標です。

〇ミシガン大学 ドメニコ・グラッソ学長(President Domenico Grasso)のコメント


ミシガン大学とアシックスは、人々が健やかに生き、動くために必要なものを届けてこそ、研究は人の役に立つという信念を共有しています。アシックスとの共同研究をさらに発展させる拠点として、「AMSI Lab」の開設を大変うれしく思います。この連携を通じて、科学研究を前進させるとともに、あらゆるレベルのアスリートのパフォーマンスを支えていきます。

〇 ASICS Michigan Sport Innovation Center 共同ディレクター ケン・コズロフ(Ken Kozloff)のコメント


「AMSI Lab」は、学内に広がる多様な研究の強みと、アシックスの専門性を掛け合わせ、新たなイノベーションを世に送り出すための場です。ラボでの発見を、検証可能なプロトタイプへと形にすることで、あらゆるレベルのランナーのトレーニングとリカバリーを後押しできることを楽しみにしています。

〇ASICS Institute of Sport Science America LLC CEO 兼 ASICS Michigan Sport Innovation Center 共同ディレクター 谷口 憲彦のコメント


「AMSI Lab」により、研究課題の設定から、実験、アスリートからのフィードバック、製品開発に生かせる学びの獲得まで、これまでより迅速に進められるようになります。ここで得られた知見は、アシックスの今後の研究に直接生かされ、ランニングとパフォーマンスのイノベーションに向けた新たなアプローチを形づくっていくと考えています。

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左から、ASICS Michigan Sport Innovation Center 共同ディレクター ケン・コズロフ(Ken Kozloff)
ミシガン大学 ドメニコ・グラッソ学長(President Domenico Grasso)
ミシガン州知事 グレッチェン・ホイットマー(Governor Gretchen Whitmer)
株式会社アシックス 代表取締役社長COO 富永満之
ASICS Institute of Sport Science America LLC CEO 兼 ASICS Michigan Sport Innovation Center 共同ディレクター 谷口憲彦

〇ASICS Institute of Sport Science America LLC(ISS America)について


アシックス初の米国研究法人として、2025年12月に設立しました。米国の先進的な研究環境、迅速な試作を可能にするエコシステム、北米市場への近さ、幅広いランニングコミュニティーとの接点を生かし、アシックスのグローバルな研究開発力を拡大します。基礎研究から製品化までを一貫して担う神戸のアシックススポーツ工学研究所(ISS HQ)の研究機能を補完するとともに、米国で得られた知見を、アシックスの研究開発・製品開発ネットワーク全体に生かします。

〇 ASICS Michigan Sport Innovation Center (AMSI)について


アシックスとミシガン大学による複数年にわたる戦略的研究パートナーシップの一環として開始した共同研究プログラムです。人間の動きやパフォーマンスに関する新たな知見を生み出し、アート、科学、工学を融合した新たなイノベーションを推進することで、パフォーマンスの向上に貢献することを使命としています。

〇ミシガン大学について


ミシガン大学は、教育、研究、公共への貢献で知られる、全米有数の州立大学です。アナーバー、ディアボーン、フリントの各キャンパスで、健康、科学、工学、ビジネス、芸術、人文学などの幅広い分野において、発見とイノベーションを推進しています。200年以上にわたり、学生の教育、知の探究、そしてミシガン州、全米、世界各地のコミュニティーへの貢献に取り組んできました。全米で高い評価を受ける学術医療システム「Michigan Medicine」や、世界的に名高い大学対抗スポーツプログラムも擁しています。

〇ご参考
アシックスがミシガン大学とパートナーシップ「アシックス-ミシガン・スポーツ・イノベーションセンター」を開始 「ASICS Institute of Sport Science America LLC」を設立し、グローバルでイノベーション創出を加速(2025年12月19日付プレスリリース) https://corp.asics.com/jp/press/article/2025-12-19_iss-america-michigan

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