日本の一般事業会社で初「サステナビリティ・リンク・デリバティブ」を締結

2021.08.06 PRESS

 

 株式会社アシックス(代表取締役社長COO:廣田康人、以下「アシックス」)は、三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山一也、以下「三井住友信託銀行」)との間で、ローン・マーケット・アソシエーション※1などが定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則※2に準拠した先物外国為替予約取引「ESG為替予約」を2021年7月21日に締結しました。本件の締結は、国内一般事業会社で初(当社調べ)となります。

 「ESG為替予約」とは、サステナビリティ・パフォーマンスターゲット(以下「SPT」)の達成状況に連動した先物外国為替予約取引です。SPTを達成できない場合、環境に対してポジティブなインパクトを創出することを目的として活動を行っている法人・団体などに対して寄付を行い、当社自らの取り組みに加えて、寄付による活動支援を通じて追加的にポジティブなインパクトを創出します。

 今回は以下のSPTを設定し、本件において三井住友信託銀行とともに、持続可能な社会の実現を目指します。

 また、本件は、株式会社格付投資情報センター(代表取締役社長:山崎宏)から、サステナビリティ・リンク・ローン原則への準拠性、設定したSPTの合理性について第三者意見を取得しています。

 アシックスは、「私たちを取り巻く環境をまもり、世界の人々とその社会に貢献する」を企業理念とし、持続可能で公正なスポーツ用品業界の実現を目指すすべてのビジネスパートナーとともに、環境と社会に配慮した事業活動を続けています。

 今後も引き続き、事業のあらゆる場面でサステナビリティに配慮した取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に向けて、さらなる貢献に努めます。


※1 ローン・マーケット・アソシエーションは欧州、中東、アフリカのシンジケートローン市場の流動性、効率性、透明性を改善することを目的とした協会であり、60ヶ国以上に属する700以上の機関が加盟しています。

※2 サステナビリティ・リンク・ローン原則は、サステナビリティ・リンク・ローンに関する自主的なガイドラインであり、ローン・マーケット・アソシエーションなどにより内容が定められています。サステナビリティ・リンク・ローン原則は、サステナビリティ・リンク・ローンに関するガイドラインを提供することで関連する金融商品などの開発を推進し、その誠実性を維持することを目標にシンジケートローン市場の主要な金融機関から構成される作業部会によって2019年に策定されました。

※3 CDPは、環境問題に高い関心を持つ機関投資家などの要請に基づき、企業や自治体に環境問題対策に関する情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている非政府組織です。2020年度は、運用資産規模で106兆米ドルに達する515社の機関投資家と、調達規模で4兆米ドルに達する150社強の購買組織がCDPの活動に賛同しています。2020年度は、世界の時価総額50%強となる9,600社強の企業がCDPを通じて環境情報開示を行いました。これに加え、数百の自治体もCDPを通じて環境情報開示を行っています。CDPは、現在、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの一つとなっています。詳しくはCDPのウェブサイトをご参照ください。

https://www.cdp.net/en

※4 サプライヤー・エンゲージメント評価は、企業のサプライチェーン全体での気候変動・CO2排出量削減に対する取り組みについて調査を行い、その取り組み内容に応じて格付けを行うものです。また、サプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボードはサプライヤー・エンゲージメント評価における最高評価であり、CDP2020サプライヤー・エンゲージメント評価では上位7%の企業のみが選定されています。当社は2019年から2年連続でサプライヤー・エンゲージメント・リーダー・ボードに選定されています。


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