令和2年度 経済産業省「製品安全対策優良企業表彰」 優良賞(審査委員会賞)を受賞

2021.02.12 PRESS

株式会社アシックスは、このたび、経済産業省の令和2年度「製品安全対策優良企業表彰」において、優良賞(審査委員会賞)を受賞しました。

製品安全対策優良企業表彰とは、製品安全に対して積極的に取り組んでいる製造事業者などの製品安全への優れた取り組みを、経済産業省が表彰する制度です。 製品自体の安全性はもとより、製品の安全を確保するための体制や仕組み、ルールのもとで、実際に行われている取り組みが評価されます。

経済産業省の審査では、当社シューズに関わる「重点化されたサイレントチェンジ※1 対策と制限化学物質管理」および「実使用条件を意識した製品開発」、当社製品全般に関わる「製品安全文化構築に向けた品質情報展の継続開催」など、製品安全性を保持するための取り組みが高く評価されました。

※1:取引先の企業によって、発注元の企業の許可を得ることなく、部品の素材等の仕様が変更され、納品される事象のこと


評価されたポイント

1)重点化されたサイレントチェンジ対策と制限化学物質管理

シューズ製品の安全上の重要部分であるソールについては、材料工場に対し自社独自の配合を指定した上で生産工場へ一括供給させるとともに、ソールの材料段階、部品化された段階、最終製品に組み込まれた段階でサンプル抜き取りによる組成分析を行い、サイレントチェンジの防止を図っている。また、有害な制限化学物質に関するフットウェア・アパレルのグローバル基準のAFIRM RSL※2 を社内基準化し、製品OEM工場や材料サプライヤーに遵守を求めるとともに、最終製品の抜き取り分析で混入等がないか自ら確認をすることで、サプライチェーンを通じた制限化学物質管理体制を構築している。

※2:アシックスは、国際的な制限物質リスト管理団体「Apparel and Footwear International RSL Management Group (AFIRM)」のメンバーです。AFIRMの制限物質リスト(RSL)は、サプライヤーが化学物質管理の知識と手法の確立、および規制順守や分析検査実施に当たってのAFIRMメンバーとの共通基盤作りに活用できるものです。


2)実使用条件を意識した製品開発

シューズの外底が滑ることによる重大事故を防止するため、実際の使用者の動作や路面状況を踏まえた、独自の厳しい耐滑性基準を設定している。また、経年劣化による安全性への影響を確認する高温・高湿状態での加速試験や、自社開発の人工足を使った屈曲耐久試験、モーションセンサーを活用した動作分析など、実使用条件を意識した様々な観点から製品の安全性の評価を行い、設計開発に役立てている。


3)製品安全文化構築に向けた品質情報展の継続開催

自社製品・サービスの品質に対する意識の向上、より良い製品・サービスの開発、ミスの再発防止を企図した品質情報展を2003年より継続的に開催している。制限化学物質のもたらす危険性や、過去のクレーム・リコール事例などについて学ぶ機会を設けることで、社内の製品安全に対する意識の向上を実現している。今年度は特に、コロナ禍での新しい取組として、e-Learningを取り入れたオンラインでの品質情報展を行っている。


当社は、ビジョンである「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」の実現に向け、世界の人々が健康で幸せな生活を実現できる製品やサービスの提供に努めています。今後も全社的に製品およびサービスの安全性を確保し、企業およびブランド価値の向上に努めていきます。


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