スパイクピンを使わない“次世代”スプリントシューズ! 桐生祥秀選手に提供する陸上スプリントシューズについて

2019.09.26 PRESS


 アシックスは、このたび、アドバイザリースタッフ契約を結ぶ陸上競技短距離の桐生祥秀選手(所属:日本生命)に陸上スプリントシューズを提供しました。

 今回提供したシューズは、桐生選手の足や身体の特徴、走り方を徹底的に分析し、2018年5月に発表した次世代に向けた陸上スプリントシューズ※のプロトタイプをさらに進化させたものです。

 本モデルは、スパイクピンを備えた従来型ではなく、当社の特許技術であるカーボンファイバー素材をベースとした複雑な立体構造(意匠)を靴底に取り入れたのが特徴です。これにより、よりスムーズな着地を促し、効率よく高い推進力を得ることができます。

 靴底(プレート)は、「足裏全体で接地したい」という桐生選手の要望に応え、従来よりも反りを抑えたフラット構造としています。また、足の左右の動きの特徴にも注目し、推進方向へ力がよりスムーズに伝わるよう、意匠の位置や高さ、靴底の硬さの分布が設計されています。

 アッパー(甲被)は、東レ株式会社と共同開発した軽量でバネのような性質を持つ「HL-0(エイチエルゼロ) メッシュ」を採用しています。ポリエステル繊維に弾力性の高い繊維を配列した特殊構造を有しており、軽量で肌当たりの良い織物ながら保形性が高いうえ、バネのような弾力性を持っているため、過度な締め付けを抑えます。加えて、同素材を足の形状に沿うよう裁断し、立体的に成形するだけでなく、縫製箇所を極力減らすことで高いフィット性を発現させ、桐生選手が持つパフォーマンスを発揮しやすくしています。

 今回は、桐生選手の好みを考慮し微調整を加えた数足を提供しています。今後も桐生選手とともに、より進化させたシューズの開発に取り組んでいきます。

※2018年5月29日付プレスリリース

「次世代の陸上スプリントシューズのプロトタイプを開発」

https://corp.asics.com/jp/press/article/2018-05-29

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