製品や材料のリユース‧リサイクルに関する取り組み
エレン‧マッカーサー財団の報告書によると、世界中で衣料品に使用される素材の70%以上が、使用後に埋め立てられたり、焼却されたりしています。私たちは、長持ちし、愛用される高品質な製品を作りたいと考えています。そして、製品が機能的に使い終わった後も、焼却や埋め立てによって資源が無駄にならず、リサイクルによって循環されるよう、循環型経済モデルを推進しています。
繊維廃棄物を活用したシューズ
循環型ビジネスモデルの実現に向けて、2021年のアースデイでは、不要になった衣類や工場内で出た繊維ごみから作られたリサイクル糸を採用したシューズ「Earth Day Pack(アースデーパック)」を展開しました。リサイクル糸は主にアッパー(甲被)に採用しており、「Earth Day Pack」全体で25,000枚のTシャツに相当する約5トンのリサイクルテキスタイルを使用しています。
また中敷は、生地を製造する際にあらかじめ原料自体に着色する染色技術「ソリューションダイ」を採用したメッシュを使っています。「ソリューションダイ」は、糸の原料に着色料を投入してから生地を製造する技術で、生地を染色する従来プロセスと比較し、材料製造時の水使用量とCO2排出量を大幅に削減できます。
ReAct Sustainsとの取り組み
2020年からオランダのReAct Sustainsと提携し、不良品や、店舗で返品された製品で、再利用または再販売できない製品をリサイクルしています。
ROAD TESTEDプログラム
購入後にサイズやフィット感の問題でシューズが店舗に返品された場合、業界の一般的な慣行では、破棄して廃棄してしまいます。アシックスは、この問題に対して循環型の解決策を見出したいと考え、2019年に「Road Tested Program」を開始しました。この取り組みを通じて、最小限の着用で返品されたシューズを、アウトレット店舗で割引価格で再販売しています。