学校法人立命館と低酸素環境下トレーニングに関する共同研究を実施

2019.09.02 PRESS


 アシックスは、このたび、アシックスジャパンと包括的連携交流協定を締結している学校法人立命館と、安全な低酸素環境下トレーニング実施のための共同研究を実施します。
 当社は、本年10月に東京都江東区の豊洲に大規模な都市型低酸素環境下トレーニング施設「ASICS Sports Complex TOKYO BAY(アシックス スポーツコンプレックス 東京ベイ)」をオープンします。今回の共同研究は、トップアスリートのみならず一般のお客さまにも安全かつ効果的に低酸素環境下トレーニングを実施していただくために、適正な運動強度の基準を定義することなどを目的としています。

 本研究は、立命館大学スポーツ健康科学部の後藤一成教授とアシックススポーツ工学研究所が共同で実施します。低酸素環境下と通常酸素環境下では、運動時の心拍数や自覚的運動強度*などにどれほどの差があるのかを実験で比較し、それらの実験データを基に、低酸素に対する耐性レベルとそれぞれのレベルに合った適正な運動強度の範囲を導き出す方法を考案します。本研究で得られた知見を活用して独自の安全性基準を確立し、安全で効果的な低酸素環境下トレーニングの実現をサポートします。

*運動中の人がどの程度「きつい」と感じているかを数値で表した指標。


〇立命館大学スポーツ健康科学部の後藤一成教授のコメント
 従来は主にマラソンなど長距離種目で持久力を鍛えることを目的として取り入れられてきた低酸素環境下でのトレーニングですが、筋肉にも好影響を与えるとして、近年では短距離や球技などの瞬発系スポーツでも多くのアスリートが取り入れています。低酸素環境下でのトレーニングを効果的に行うためには、トレーニングの前後や最中に酸素量など自身の状態を確認し、適切な運動強度を把握することが重要です。今回の共同研究を通して獲得する知見を活用し、より新しく、より効果的なトレーニング体験を人々にもたらしたいと考えています。


 当社は「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」のビジョンのもと、すべての人々が健康で幸せな生活を実現できる製品・サービスの創出に取り組んでいます。今後もお客さまのスポーツ体験に新たな価値を提供し、国内外のスポーツ振興に貢献していきます。


〇低酸素環境下トレーニングとは
 低酸素環境下トレーニングとは、低酸素濃度の状況下で行うトレーニングのことで、通常の酸素濃度の状態で行うトレーニングよりも短時間で効率よく全身持久力の向上や体脂肪の減少などが見込めるとされています。以前から、高地環境でのトレーニングが活用されてきましたが、近年では、専用の装置を使用することで平地でも低酸素環境下トレーニングを実施できるようになり、トップアスリートのみならず一般の方も心肺機能の向上を目的として取り入れるなど注目を集めています。


〇「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」について
 アシックスが本年10月に東京都江東区の豊洲にオープン予定の大規模な都市型低酸素環境下トレーニング施設です。総面積は約5,000平方メートルで、地上17階建ての複合施設「Dタワー豊洲」の2階および3階の2フロアに入居します。
 全長50メートルのランニングレーン2本、トレッドミルなど各種トレーニングマシン、人工芝エリアなどを設置したトレーニングルームのほか、縦5メートル×横15メートルのプロジェクションマッピングを投影可能なスタジオ、4本の50メートルレーンと3本の25メートルレーンを有するプールエリアなどを備えており、陸上や水泳などさまざまなスポーツで低酸素環境下トレーニングを実施できます。
 入会時にお客さまの低酸素環境下における身体の応答などを測定し、学校法人立命館との共同研究を基にした独自の安全性基準に従ったトレーニングメニューを提供することで、安全かつ効果的な低酸素環境下トレーニングをサポートします。


〇「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」公式サイト
https://sports-complex.asics.com/



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