産業用ロボットによる自動生産システムでの シューズ生産を開始

　アシックスは、このたび、産業用ロボットによるシューズ自動生産システムを、自社工場である山陰アシックス工業へ導入し、主にタウンユースとして使われるライフスタイルシューズの生産を開始しました。

　今回、山陰アシックス工業へ導入した生産システムは、主にシューズのアッパー（甲被）と靴底の貼り合わせ工程の一部を自動化したもので、接着面のプラズマ加工、接着剤の塗布をロボットにより行うものです。本システムは、当社が長年のシューズ開発、生産を通じて培った知見を基に、アシックススポーツ工学研究所で研究、設計したもので、産業用ロボットについては、同業界で世界をリードする企業の一社である、株式会社安川電機社製の機器を利用しています。
　近年、お客さまのニーズは多様化しており、さまざまな要望に対し、柔軟、かつ迅速に応える多品種少量生産への対応が求められています。今回の山陰アシックス工業への導入およびシューズ生産の開始により、生産工程におけるひとり当たりの生産数を、約4割高めることができます。

　山陰アシックス工業は、国内唯一の自社シューズ生産拠点として、「日本製」の特徴を生かした高付加価値商品群の生産を担っています。また、自社工場というメリットを最大限に生かし、アシックススポーツ工学研究所と連携した新たな材料の開発やその生産テスト、グループ全体の生産工程改善テストなど、生産技術のさらなる発展に取り組んでいきます。

　今後、本システムも改善を進め、生産効率を従来比2倍以上、生産速度を従来比1.5倍以上に高めることを目指します。また、将来的には、このようなロボットを用いた自動生産技術を拡大適用することで、お客さまが求める製品を、今まで以上に安定的かつタイムリーにお届けするシステムを構築していきます。