日本の一般事業会社初 環境配慮と社会課題の解決を目的とした社債 サステナビリティボンドの発行を決定
2019.03.07 PRESS
アシックスは、環境配慮と社会課題の解決を目的とした社債、サステナビリティボンドを日本の一般事業会社として初めて3月13日に発行します。発行額は200億円、発行年限は5年として、3月7日に条件決定を行いました。
サステナビリティボンドとは、資金の使い道を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に限定した社債です。債券の発行体は、国際的な業界団体である国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティボンド・ガイドライン2018」に則して、①調達資金の使途、②プロジェクトの評価と選定のプロセス、③調達資金の管理、④レポーティングの4つの要素を決定します。また、それらの妥当性について環境面や社会面での専門性を有する第三者機関から外部評価(セカンド・パーティ・オピニオン)を取得することが奨励されています。
今回は、株式会社格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しました。
今回調達する資金の使途は、主に以下を予定しています。
1. アシックススポーツ工学研究所における研究費用(足の疾患対応製品の共同開発費用、
環境配慮材料の研究など)
2. 機能訓練特化型デイサービス施設「Tryus(トライアス)」の開設・運営費用
3. 米国ミシシッピ州配送センターの屋上ソーラーパネル設置費用
当社では、「私たちを取り巻く環境をまもり、世界の人々とその社会に貢献する」を企業理念とし、持続可能で公正なスポーツ用品業界の実現を目指すすべてのビジネスパートナーとともに、環境と社会に配慮した事業活動を続けています。
また、当社のサステナビリティ活動は、「環境への配慮」、「人と社会への貢献」の2つに分類しており、環境に配慮した製品・サービスの研究開発、および事業所・店舗の設計や運営、そして製品やサービスを通じた健康の促進、サプライチェーンにおける労働環境の改善などに取り組んでいます。
特に環境面での取り組みにおいては、「2030年に向けたCO2排出量削減目標」を以下のように掲げています。
【2030年に向けたCO2排出量削減目標】
・事業所におけるCO2排出量を33%削減 (2015年比)。
・サプライチェーンでのCO2排出量を製品あたり55%削減 (2015年比)。
また、本目標を達成するための具体的な施策として、以下3つの戦略に基づき、さまざまな活動を推進しています。
① 事業所での再生可能エネルギー比率を60%以上に拡大
② 1次生産委託先工場でのエネルギー使用量30%削減(製品あたり)
③ シューズアッパー(甲被)・ウエアのポリエステル材を100%再生ポリエステル材に切り替え
当社は、今後も引き続き、事業のあらゆる場面でサステナビリティに配慮した取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に向けて、さらなる貢献に努めます。
〇 CSR・サステナビリティ活動の詳細
http://corp.asics.com/jp/csr