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5社の支援企業を選定 ヨーロッパでスタートアップ企業の支援プログラムを開始

2018.10.02 PRESS

 アシックスは、このたび、ヨーロッパにおいてスタートアップ企業のアクセラレーション(育成支援)プログラムを開始しました。プログラム名は「TENKAN-TEN(テンカンテン)」で、当社グループ役員によるメンタリングなどを通して、スポーツや健康分野で活躍するスタートアップ企業のビジネス拡大を支援します。

 本プログラムは、アシックスのさらなる成長につながる新しいサービス、製品、テクノロジー、プロセス、ビジネスモデル、顧客体験などの発掘を目的として、アシックスヨーロッパが本年3月に設立した事業部門「New Business and Innovation Division」が中心となって運営します。
 本年4月から6月にかけて参加企業を募集し、このたび、支援対象として5社の革新的な企業を選定しました。

〇支援企業について
・Runnin’ City (ランニン・シティ):フランス
  ユーザーがランニングをしながら街を探検できるフィットネス・ディスカバリー・アプ
 リケーションで、オリビエ・ルブル氏(Olivier Lebleu)と クリストフ・ミノディア氏
 (Christophe Minodier )によって2016年にサービスが開始されました。現在、約5万人の
 ランナーに利用され、世界150都市以上で利用が可能です。音声GPSガイドが、観光名所
 などを巡るランニングコースをランナーに案内します。

・Curv (カーブ):カナダ
  シー・バリシュ氏(Shea Balish)が2018年に開発した、モバイル機器のカメラをモーシ
 ョンキャプチャーツールに変換するソフトウエアです。AI技術を使うことで、一般の方が
 スマートフォンなど自身のモバイル機器を使って自らの動きを計測し、分析することを可
 能にします。

・A-Champs(エー・チャンプ):アメリカ
  CEOのキリアン・サエケル氏(Kilian Saekel)が2016年に設立したスタートアップ企業
 で、エクササイズを「遊び」として楽しめる子ども向けのゲーム機を制作しています。
 Bluetoothセンサーを活用したゲーム機で、子どもたちが実際に身体を動かすゲーム遊びを
 促進します。

・Entenarme(アントレナルメ):スペイン
  ディエゴ・モヤ氏(Diego Moya)とセバスチャン・ボリアーニ氏(Sebastian
 Borreani)によって2014年にサービスが開始されたオンラインプラットフォームで、最寄
 りのジムや近くにいるトレーナーを検索するだけでなく、料金や空き状況を比較すること
 もでき、人々が理想的なトレーニング環境を見つける手助けをします。

・Pyrates(ピラテス):スイス
  スペイン人の起業家のレジーナ・ポランコ氏(Regina Polanco)がスイスのジュネーブ
 に設立したアパレル企業で、有機農法の植物由来のタンパク質と17種類のアミノ酸を組み
 合わせた、環境にやさしい繊維素材を開発しています。

 各社は、2018年9月中旬から2019年1月中旬までの4か月間、スペイン・バルセロナに設置したアシックスイノベーションセンターでスタートアップ・プログラムに参加します。プログラム期間中は、アシックスヨーロッパCEOのアリステア・キャメロン、ホグロフスCEOのカーステン・アンビハーン、アシックス・デジタル社長COOのダン・スミスをはじめとする当社グループ役員らから直接経営助言を得られます。また各社には、プロジェクト参加への支援金として3万ユーロ(約400万円)を提供します。

 当社は、中期経営計画「ASICS Growth Plan (AGP) 2020」のコア戦略の1つに「差別化されたイノベーションの創出」を掲げ、お客さまのライフスタイルや体験に大きな変化をもたらす革新的な商品・サービス・プロセスの創出に取り組んでいます。

 投資子会社として2016年11月に設立したアシックス・ベンチャーズ株式会社は、これまでに、導電性テキスタイル開発を行うエーアイシルク株式会社、スポーツエンターテイメントアプリを運営する株式会社ookami、スポーツデータマネジメントシステムを提供する株式会社ユーフォリアの3社に投資を行うなど、ベンチャー企業との連携を強化しています。
 スポーツ、健康分野における新たな価値創造を追求すべく、アシックス・ベンチャーズもこのスタートアップ・プロジェクトと緊密に連携していきます。

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