ブランドメッセージと連動した新たなサステナビリティ活動を報告 「サステナビリティレポート 2017」を公開
2018.06.08 PRESS アシックスは、このたび、「サステナビリティレポート 2017」を公開しました。同レポートでは、2017年度のサステナビリティ活動のほか、中期目標の進捗、および新たに設定した長期目標について報告しています。
〇「サステナビリティレポート2017」の特記事項
- 平昌2018オリンピック・パラリンピック冬季競技大会 日本代表選手団に向け環境配慮製品
を開発。
- 日本のブランドで初めてBluesign technologiesとシステムパートナー契約を締結。
- アメリカの自社倉庫に1メガワットのソーラーパネルを設置。
-「アシックス」、「アシックスタイガー」、「オニツカタイガー」ブランドの製造委託先を
公開。
- カンボジアの当社主要委託先工場が「Better Work Stage II」評価を獲得。
- 「Dow Jones Sustainability Asia/Pacific Index」対象銘柄に3年連続で選出。「FTSE4
Good Global Index」対象銘柄に2年連続で選出。
アシックスは、2017年夏に新たなブランドメッセージ「I MOVE ME」を策定しました。新たなブランドメッセージは、当社の創業哲学である「健全な身体に健全な精神があれかし」を基にしており、「アシックス」ブランドを通じて体を動かし、活力や幸福感を得るなどの心の充実を感じて欲しいといった意味を込めています。
このたび公表したレポートは、新たなブランドメッセージに沿ってサステナビリティ活動体系を刷新しており、「I MOVE ME Smarter(環境への配慮)」、「I MOVE ME Stronger(人と社会への貢献)」という2つのセクションで構成しています。
〇株式会社アシックス代表取締役会長CEO 尾山基のコメント
世界中で健康志向が高まるなか、健康で幸せな生活を実現できる製品やサービスの提供を使命とするアシックスの社会的役割が問われています。このたび策定した新たなブランドメッセージは、アシックスグループのサステナビリティ活動にも新たな視点をもたらしてくれました。今後も、中期サステナビリティ目標の達成、およびその先を見据え、より一層の努力を重ねてまいります。
〇2030年に向けた新たな長期目標
アシックスは、2030年に向けた新たな長期目標を「科学的根拠に基づいた目標設定計画(Science-Based Targets Initiative)※」に沿って策定しました。今後は、本目標を念頭におきつつ、2015年度に設定した中期サステナビリティ目標の達成に取り組んでいきます
《2030年に向けたCO2排出量削減目標》
-事業所におけるCO2排出量を33%削減(2015年比)
-サプライチェーンでのCO2排出量を製品あたり55%削減(2015年比)
《2020年に向けたCO2排出量削減目標》
-事業所におけるCO2排出量を5%削減(2015年比)
-生産委託先工場でのCO2排出量を10%削減(シューズ1足あたり、2015年比)
なお、「サステナビリティレポート2017」は、GRI G4基準に則って作成しています。本レポートは当社ウエブサイトでご覧いただけます。
http://corp.asics.com/jp/csr/csr_reporting
当社のCSRおよびサステナビリティ活動の詳細については、以下をご覧ください。
http://corp.asics.com/jp/csr
※ CDP、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、および世界自然保護基金
(WWF)による国際行動計画。企業に対し、気候変動による深刻な脅威を回避するためには
どの程度CO2排出量を削減せねばならないかを示す。世界の気温上昇を産業革命以前の気
温から2℃ 未満に抑制する必要があるという科学的根拠に基づき、企業によるCO2排出量
削減目標の設定をサポートする。
〇2017年度の活動詳細
- アシックスは製品開発において、環境に配慮した材料や製造プロセスに関する研究を積極
的に行なっています。本年開催された平昌2018オリンピック・パラリンピック冬季競技大
会※で日本代表選手団へ提供したウエアでは、水使用量を約70%削減する特殊な工程で染
色された生地、水を使用しない技術で染色されたファスナー、バイオマス由来やリサイクル
素材など、環境へ配慮した材料を多く取り入れました。また同大会で提供したシューズにも
環境に配慮した素材や生産工程を積極的に採用しており、スポーツシューズで初めてエコマ
ーク認定を取得しました。
※ アシックスはオリンピック・パラリンピック日本代表選手団のゴールドパートナー(スポ
ーツ用品)です。
- 製品に使用する素材および化学物質の管理をさらに強化するため、スイスのbluesign
technologies(以下「bluesign社」)とシステムパートナー契約を締結しました。アシック
スは、bluesign社とシステムパートナーシップを結んだ初の日本ブランドであり、今後は
bluesign社が提供する最先端の化学物質管理評価ツール「bluesign system」を通じて、製品
開発および生産におけるサステナビリティの向上に取り組んでいきます。
- CO2排出量の削減に関しては、進行中の複数のエネルギー効率化プロジェクトにより、基
準年に比べ17.5%の削減を実現しました。アメリカでは、自社倉庫に1メガワットのソーラ
ーパネルを設置し、今後25~30年間にわたって同倉庫のエネルギー需要の25%をカバーで
きるため、CO2排出量を1年あたり800トン近く削減する見込みです。
- サプライチェーンの職場環境改善に関しては、ILO Better Workとのパートナーシップを通
じて継続的な対話を行なってきたカンボジアの委託先工場が、「Better Work Stage II」評価
を獲得した初めてのサプライヤーの1つになりました。本評価は厳格なコンプライアンス、
ならびに効果的な社会的対話、管理システム、学習の実践を示すことを工場に要求するもの
です。
- 2017年度において、アシックスは、約77万ドルの資金援助、および物品提供(シューズ、
ウエア、スポーツ用品等)を世界各地で行いました。アシックスヨーロッパでは、大規模な
募金キャンペーンを実施し、欧州各地の消費者および従業員から集まった100, 000ユーロ
を、恵まれない状況下の子ども達が前向きに生きられるよう、スポーツプログラムを提供し
ている国際NPO「Right To Play(ライト トゥ プレイ)」に寄付しました。