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投球時の回転数を解析する野球ボール 「PITCH ID」を開発

2018.05.28 PRESS


 アシックスは、このたび、野球の硬式ボールにセンサーを内蔵した投球測定用ボール「PITCH ID(ピッチアイディ)」※を、ユーテック株式会社と共同開発しました。

 「PITCH ID」は、当社が野球用具の研究開発でつちかってきた知見を活用したベースボール能力測定プログラム「ASICS BASEBALL Lab.(アシックスベースボールラボ)」で2018年9月から導入する予定です。

 「PITCH ID」は、直球や変化球の球質を数値化し、投手の投球パフォーマンスを客観的に把握できるようにしたものです。加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーを内蔵しており、球速、回転数、回転軸の情報を得ることができます。これらの情報は、連動させたパソコンまたはタブレットに約10秒で転送され、初速、終速、平均速度の3項目の球速や、1分あたりの回転数、投手側および頭上からの2視点による回転軸の傾きが表示されるようになっています。そのほか、ボールをリリースする位置やボールの到達点(ホームベース上)の表示、球速に対する回転数を評価する機能なども搭載しています。

 硬式ボールと同径、同重量で、かつ同様の手法で作製しているため、違和感が少なく投球することができ、グラウンドやマウンド、ブルペンで使えます。製品化にあたり、アシックススポーツ工学研究所でモーションキャプチャーシステムを用いた検証を行っており、高い精度で測定できるほか、繰り返し使用できる耐衝撃性、耐久性なども備えていることが実証されています。

 今後は、プロ野球選手をはじめ、より多くの方に利用いただけるようシステムや体制を整備し、商品化も目指していきます。

 当社は、中期経営計画「ASICS Growth Plan (AGP) 2020」で「デジタルを通じたスポーツライフの充実」をコア戦略の1つに掲げ、デジタルの力を活用し、お客さまがスポーツから得る充実感をさらに高めることを目指しています。今後もデジタル技術を駆使した最先端のサービスを創出し、お客さまのスポーツ体験に新たな価値を提供していきます。

※ワイヤレス充電器を付属しています。

※バッティングには使用できません。

※特許出願中(ユーテック株式会社との共同出願)

〇「ASICS BASEBALL Lab.」について

 野球に必要な能力を「体格」「体力」「動作」の3つの観点から13項目の測定、評価を行うサービスです。2013年末からアシックススポーツ工学研究所、さまざまな学校や施設などで実施しており、これまでに小学生からプロ野球選手まで、3,000名を超える選手に利用されています。本サービスは、スイングを毎秒1,000フレームの高速カメラ2台で撮影するスイング計測機「SWING ID(スイングアイディ)」と、捕球するまでの反応時間とボールコントロールなどをはかる「守備反応速度計測」をメーンとしています。また、10mダッシュ、1塁までの駆け抜け、2塁間などの走力、スピードガンを活用した球速(立ち投げと助走付送球)、体脂肪や筋肉量、握力、背筋力なども測定できます。今後は投手に向けた「PITCH ID」を導入するなど内容を一層充実させるほか、より多くの選手が活用できるよう利便性の向上などにも取り組みます。













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