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レスリング日本代表選手の試合用ウエアおよびシューズなどについて

2016.07.28 PRESS

 

 アシックスジャパンは、このたび、公益財団法人日本レスリング協会(所在地:東京都渋谷区、会長:福田富昭)とのオフィシャルパートナー契約に基づき、第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)でレスリングの日本代表選手が使用する試合用のウエア(シングレット)とソックス、シューズを作製しました。

 提供する製品は、スポーツ庁から委託された「ハイパフォーマンスサポート事業」の研究開発プロジェクトのもとで筑波大学とアシックスが共同で研究し、選手の声も取り入れながら開発・作製したものです。

○写真

≪試合用ウエア(シングレット)について≫

○デザイン

 コンセプトは「CONNECT(コネクト:つなぐの意味)」です。「世界をつなぐ、人々をつなぐ、リオから東京へとつなぐ」「心と体をつなぐ、過去と未来をつなぐ」といった意味を込めています。この「つなぐ」「つながる」という言葉や動作、振る舞いを連想するイメージをグラフィック化し、両脇にあしらっています。

 国際レスリング連盟の公式ルールに合わせ、男女ともにブルーとレッドの2タイプを用意しています。

○機能特徴

 やわらかな肌触りで、吸汗速乾性に優れた編物を採用しています。よく伸び復元力にも優れているので、激しい動きに対する高いフィット性を維持します。また、タックル動作における体の沈み込みやダッシュなどレスリング特有の動きを分析し、体幹部と大腿(だいたい)部の着圧を高める構造を採用しています。着圧は、伸縮性のある素材を使いながら、当該部の径を小さめにするなどにより調整しています。各部に着圧をかけることで体軸のブレが抑制され、前方へ推進しやすくなり、大腿筋群の負担や軟部組織の揺れを軽減させ素早い体の沈み込みをサポートします。また、激しい動きでも体にしっかりフィットするよう、レスリング競技の基本姿勢である前傾姿勢が取りやすいパターン設計を採用しています。

≪シューズについて≫

○デザイン

 試合用ウエアと同様、コンセプトは「CONNECT(コネクト:つなぐの意味)」で、グラフィックをアッパー(甲被)の足首部分に取り入れています。ブルーをベースにレッド、オレンジ、イエローと4つのカラーで構成した鮮やかなデザインで、ブルーはアシックスらしい「真のテクノロジー」、レッドとオレンジはスポーツの「情熱や希望」、イエローはスポーツが自身にもたらす「喜び」を表現しています。

○機能特徴

選手のプレースタイルに応じて2タイプを用意しています。

<スピードタイプ> 屈曲性、軽量性を重視

 アッパー全面に軽くてやわらかいスエード調の人工皮革を採用し、靴ひもの通し孔から足首周りにかけてフィルムの補強パーツを組み込むことで軽量化をはかっています。また、タックルや寝技などの際に足とシューズがずれないよう、アッパー裏面の必要部位に補強パーツを配すなどフィット性を高めています。

 靴底は、荷重がかかりやすい前部とかかと部に細かい円形の意匠を配したラバーを、そのほかの部分はスエード調の人工皮革を採用しています。2つの素材を使い分けることで高い屈曲性と柔軟性が得られ、軽さも体感できます。

<スタビリティタイプ> 安定性、グリップ性を重視

 アッパー全面に軽量で伸びにくいメッシュを使用し、横ブレを抑えたほか、かかとから足首にかけて補強パーツを搭載することで足首のぐらつきを抑えます。また、ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)を内蔵することで適度なクッション性を持たせつつ、中部から後部にかけて高硬度スポンジを採用することでしっかり踏ん張れるようにしています。

 靴底は、荷重がかかりやすい前部とかかと部に細かい四角形の意匠を配したラバーを、そのほかの部分はスエード調の人工皮革を採用しています。2つの素材を使い分けることで高い屈曲性と柔軟性が得られ、軽さも体感できます。

≪ソックスについて≫

○機能特徴

 足とシューズのフィット性を高めるのが特徴です。レスリング特有の足の内側で踏ん張って強く蹴る動きに着目し、母趾球部(親指の付け根の内側)を中心にシリコーン製のプリントを施し滑りにくくしています。また、甲、母趾球と小趾球、かかと側面部分の生地の厚みを増すことで、シューズの中での足のずれや、かかとの浮きを抑えます。

 素材は、練習や試合で大量にかく汗に対応するため、吸汗機能と抗菌防臭機能をあわせ持つ複合機能繊維「コラックスパークリン(綿50%、アクリル50%)」を採用しています。破れやすいつま先とかかとには、補強のためナイロンを使っています。

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