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第13回世界陸上競技選手権大会(2011/テグ) 日本代表選手に提供するシューズについて

2011.08.22 PRESS

   株式会社アシックス(本社:神戸市、社長:尾山基)は、このたび、第13回世界陸上競技選手権大会(2011/テグ)に向けて、日本代表選手のうち、男子8名、女子7名に提供する特製シューズを作製しました。

   今回提供するシューズは、当社製シューズに対して高い信頼を頂いていることから、各選手やコーチの意向を受けて作製したものです。

○マラソンシューズについて

   今回提供するマラソンシューズは、ミッドソール(甲被と外底の間のクッション材)の硬度を各選手の走り方や好みに応じてカスタマイズしたほか、アウターソール(外底)に新しい意匠を設けグリップ性を高めるなど新構造を採用しています。

マラソンシューズ(北岡幸浩選手用)

   ミッドソールは、当社で独自に開発した軽くて衝撃緩衝性に優れたスポンジ材「Solyte(ソライト)」を採用しています。「Solyte」は、硬度が異なる3タイプがあり、かかと外側、前部内側、前部外側の3箇所で、最適な硬度のタイプを配しています。

   アウターソールは、クッション性の高いラバースポンジに、グリップ性を高める六角形の意匠を設けた新タイプを採用しています。六角形にすることで路面との接地面積を増やすほか、走行中は六角形のふちが路面に対して“エッジが効いた”状態になります。アシックススポーツ工学研究所の実験結果では、当社従来のアウターソールと比べグリップ性が約2倍アップしています。

   アッパー(甲被)は、靴ひもを通す部分を中央から親指側へ向けて配置した「アシンメトリー構造」を採用しています。甲の凹凸にあわせてななめに配置しており、ひもを締めた時の足へのフィット感をより高めています。素材は、通気性の高いメッシュを使用し、シューズ内の温度の上昇を防ぐことでマメの発生を抑えています。 

   カラーは、日本代表ウエアにあわせて赤と白の2色を内側と外側に大きく分けて配色しています。

   そのほか、当社製マラソンシューズをベースに、衝撃緩衝性が高いラバースポンジを採用したタイプや、軽量でより高速走行が可能なウレタン素材を使ったタイプなどを用意し、選手の走り方や希望に応じて提供しています。

○短距離用スパイクシューズについて

   アウターソールは、剛性が高く変形しにくい樹脂製プレートを採用しています。

   特に、土踏まず部分は、樹脂を巻き上げ構造にして剛性をより高めることでかかと部の落ち込みを防ぎ、スムーズな重心移動を可能にしています。また、はしご状に成型し空間を持たせることで軽量化も実現しています。

   前部は、溝を設けることで屈曲性を高めており、選手のキック力を効率よくトラックに伝えることができます。

    アッパーは、軽量で伸びにくい人工皮革を採用しています。フィット感とホールド性を高め、着地時や蹴り出し時のシューズと足のずれを抑えます。選手の好みに応じてひもタイプやベルトタイプを用意しています。

    赤をベースにゴールドをふちどった白のストライプでアクセントをつけたカラーにしています。

○当社製シューズを提供する選手

男子 種目 女子 種目
江里口 匡史選手 短距離 福島 千里選手 短距離
金丸 祐三選手 短距離 �橋 萌木子選手 短距離
廣瀬 英行選手 短距離 今井 沙緒里選手 短距離
小林 雄一選手 短距離 新谷 仁美選手 中長距離
北岡 幸浩選手 マラソン 久保倉 里美選手 ハードル
尾田 賢典選手 マラソン 海老原 有希選手 投てき
中本 健太郎選手 マラソン 宮下 梨沙選手 投てき

短距離用スパイクシューズ(福島千里選手用)

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