国名: Japan リリース日: 2009.08.04 |
株式会社アシックス(本社:神戸市、社長:尾山基)は、第12回世界陸上競技選手権大会(2009/ベルリン)に向けて、日本代表選手のうち、男子13名、女子10名(マラソンの補欠2名を含む)に提供する特製シューズを作製いたしました。
今回提供するシューズは、当社製シューズに対して高い信頼を頂いていることから、各選手やコーチの意向を受けて作製したものです。
○開発のポイント
いずれも当社製陸上スパイクシューズやマラソンシューズをベースとしています。選手の好みや動作分析によって、アッパーやソールなど各パーツの素材や形状を調整し、選手一人あたり数足提供しています。
○素材について
≪アッパー(甲被)≫
短距離用スパイクシューズは、軽くて伸びにくい人工皮革を採用し、フィット感を高めるとともにキック時のパワーロスを抑えています。
マラソンシューズは、通気性の高いメッシュ素材を使用し、シューズ内の温度が高くなるのを防ぎ、着地時の衝撃熱によって起こるマメの発生を抑えています。
≪マラソンシューズ用ミッドソール(甲被と外底の間のクッション材)≫
当社スポーツ工学研究所が開発した軽量クッション材「SpEVA(スピーバ)」や「HMW(エイチエムダブリュー)」を使用しています。選手の体調や好みに応じて厚さや硬度を変えたものを複数用意しています。
※「SpEVA(スピーバ)」
当社独自配合のクッション材で、高反発性のためエネルギー損失が少なく、効率的な走りができます。
※「HMW(エイチエムダブリュー)」
当社独自配合のクッション材で、高分子量のため変形しにくく、高反発性と軽量化の両立が図れます。
≪アウターソール(外底)≫
短距離用スパイクシューズは、剛性が高く変形しにくいワンピース構造のプレートを採用しました。選手のキック力を効率よくトラックに伝えることができます。
マラソンシューズは、軽量の基布にウレタン材のトレッドを配してスピードが出やすくした「デュオソール」と、当社スポーツ工学研究所が開発した籾殻(もみがら)を配合したラバースポンジを採用したクッション性が高い「ウエットグリップラバー」の2種類を用意しています。
○カラーについて
カラーはいずれも、日本代表ウエアと連動させて、ホワイト地に赤のストライプをつけています。また、靴ひもはアクセントとしてネービーを採用しています。
○当社製シューズを提供する選手
男子 | 種目 | 女子 | 種目 |
江里口 匡史選手 | 短距離 | 福島 千里選手 | 短距離 |
木村 慎太郎選手 | 短距離 | 中村 友梨香選手 | 長距離 |
金丸 祐三選手 | 短距離 | 佐伯 由香里選手 | 長距離 |
廣瀨 英行選手 | 短距離 | 寺田 明日香選手 | ハードル |
上野 裕一郎選手 | 長距離 | 海老原 有希選手 | 投てき |
醍醐 直幸選手 | 跳躍 | 渋井 陽子選手 | マラソン |
荒川 大輔選手 | 跳躍 | 藤永 佳子選手 | マラソン |
清水 将也選手 | マラソン | 加納 由理選手 | マラソン |
藤原 新選手 | マラソン | 森本 友選手 | マラソン補欠 |
佐藤 敦之選手 | マラソン | 渕瀬 真寿美選手 | 競歩 |
高橋 謙介選手 | マラソン補欠 | ||
山﨑 勇喜選手 | 競歩 | ||
藤澤 勇選手 | 競歩 |
○短距離用スパイクシューズ 福島千里選手
○男子マラソン3選手
左から清水将也選手、藤原新選手、佐藤敦之選手のシューズ
○女子マラソン3選手
左から渋井陽子選手、藤永佳子選手、加納由理選手のシューズ