トップメッセージ

アシックスは、人々が身体を動かすことを通して心身ともにより健康的になることを願って1949年に創業しました。創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし」は、70年経った今「I MOVE ME™」という新たなブランドメッセージとして表現されています。当社のサステナビリティビジョンは、創業時から変わらず、将来世代にわたりより多くの人々がより躍動的により心身ともに健康的になることです。

2015年に採択された国連のSDGs(持続可能な開発目標)やパリ協定の合意に代表されるように、近年はサステナブルな社会への変革が世界中で加速しています。ステークホルダーの関心も高まっており、より多くのお客様、特に若い世代の人々が、環境や社会課題の解決に貢献している企業から購入したいと回答しています。当社は若い世代のお客様により選ばれるブランドを目指しています。持続可能な成長を達成するためには、このようなステークホルダーの期待をしっかりと認識し、サステナビリティが企業戦略の根幹であり続けることが重要です。

2018年はサステナビリティに関していくつかの分野で大きな前進がありました。

当社が新たに設定した2030年度CO2排出量削減目標が、国際的イニシアチブである「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」より、パリ協定の「2℃目標」を達成する上で科学的な根拠がある水準と認められ、2018年8月1日付で承認されました。

製品の機能性とサステナビリティの両方を改善する技術イノベーションの取り組みも進めています。その一例が、昨年発表した「セルロースナノファイバー(CNF)」を初めて活用したシューズです。CNFは植物由来の次世代高機能素材で、製品の強度や耐久性を向上するだけでなく、CO2排出量の削減にも貢献します。

サプライチェーンにおける人権の尊重は当社の重要な責務です。昨年、当社が取引する1次委託先工場で、強制労働のリスクがある環境で移民労働者が雇用されているとNGOから指摘を受けました。当社はNGOと面談し問題を理解した上で、迅速に工場と改善策を開始しました。また、他社ブランドや業界団体とともに「責任ある雇用」へのコミットメントに署名し、当社のサプライチェーンにおける移民労働者の強制労働リスクの低減に取り組んでいます。

スポーツを通した人々への支援、特に恵まれない状況にいる若者や子ども達への支援を継続しています。昨年、国際NPO「Right To Play(ライト トゥ プレイ)」と協力し、レバノンで暮らすシリア難民の子ども達と家族を支援するプロジェクトを開始しました。

2018年の達成事項を喜ばしく思う一方、まだまだ取り組まなければならない課題があると感じます。2019年は、製品のライフサイクルでの環境負荷を減らす取り組みの一環として、お客様と一緒になって使用済みのウエアやシューズをリサイクルする新しいリサイクルプロジェクトを開始します。

昨年の取り組みにおけるパートナーやステークホルダーの皆様のご支援に感謝致します。よりサステナブルな社会の実現を目指して、2019年も皆様とともに取り組んで参りたいと思います。


株式会社アシックス

代表取締役会長CEO 尾山 基

代表取締役社長COO 廣田 康人