トップメッセージ

「健全な身体に健全な精神があれかし」は、70年近くに渡り当社の創業哲学となっています。2017年、当社は創業哲学を軸に「I MOVE ME」という新たなブランドメッセージを立ち上げ、身体を動かすことを通じて健康に、幸せになろうというメッセージをあらゆる年齢層、そして運動経験の異なる人々に発信しました。

世界中で運動不足やメンタルヘルスの影響が露見する中、「I MOVE ME」の発信は、アシックスが人々の心身の健康を支えていくというコミットメントを改めて強調するものです。また、「I MOVE ME」に連動し、当社のサステナビリティの取り組みを新たな枠組みで整理しました。2017年は、いくつかの重要なサステナビリティの分野で、大きく前進する次の様な取り組みがありました。

当社はScience Based Targets initiative(※)に基づき、2030年に事業所からのCO2排出量を33%削減する目標を掲げました。また、サプライチェーンでのCO2排出量を製品あたり55%削減する目標を掲げました(ともに2015年比)。この他に、環境サステナビリティの取り組みでは、2017年にbluesign technologies とシステムパートナー契約を締結し、業界最先端の環境に配慮した安全な繊維生産基準の活用を進めています。

当社は、持続可能なサプライチェーンを構築するためには、我々の製品や材料がどこでどのように生産されているかについて、透明性を高めることが重要であると認識しています。2017年、当社は初めて委託先工場リストを公開し、透明性を向上させました。今後も当社のサプライチェーンにおいて、公正な労働慣行が守られ、労働環境が改善され、人権が尊重されるよう、努めて参ります。

各国のコミュニティ活動については、人々が身体を動かす意欲を高めるための新たな取り組みを行いました。当社がオフィシャルパートナーとなった2017年ロンドンでの世界陸上競技選手権大会の期間中には、「I MOVE ME」キャンペーンの一環として「Run the Tube」を展開しました。これはアートや光、音楽によって彩られた地下鉄のトンネルを走ることで、身体を動かす楽しさを伝えるイベントで、ロンドン市民や旅行者など5,000人の人々が開放された地下鉄の路線を走りました。アメリカでは、フィットネスを啓発するNPOであるPHIT Americaと共同し、Runkeeperアプリを使って60分以上走ることを呼びかけるキャンペーンを展開しました。キャンペーンを通じて5万人が同チャレンジを達成した際、1人につき1ドル、計5万ドルを同団体に寄付しました。

2018年3月の株主総会にて、当社は株式会社アシックスの代表取締役社長COOとして廣田康人氏を迎えました。同氏のCSRにおける豊富な経験は、当社の2020年やそれ以降のサステナビリティ目標の達成をさらに前進させるものと信じています。

株式会社アシックス

代表取締役会長CEO 尾山 基

代表取締役社長COO 廣田 康人


※ Science-Based Target Initiative:世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、英国のNPO・CDP が推進している行動計画。気候変動への影響を最小限に抑えるために必要な数値目標を示すことにより、各企業の温室効果ガス削減への取り組みを支援しており、各企業には産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えるのに必要な水準の脱炭素化が求められている。