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マーチャンダイジング職

1.仕事の内容

私が担当しているのはパフォーマンスランニングフットウエアカテゴリーの中でも、トレイルランニングシューズやレーシングシューズなどの地域特性の強い高機能シューズです。このカテゴリーのシェア拡大や事業計画を達成するために、どのような製品をいつ、どこに、どのくらいの量を投入するのか、アメリカ、ヨーロッパ、日本など、各地域のMD(マーチャンダイザー)から現地の情報を収集して商品投入計画を立案し、販売予定数量や売上などを管理するのが私の役割です。

さまざまな国のMDと日々コミュニケーションを取り、各地域の市場動向などを把握できるポジションにいます。そのため、モノづくりを担う製品の企画や開発担当者に、各地域の人気商品やトレンドを伝える役割も担っています。また、マーケティングやスポーツマーケティングメンバーとも密なコミュニケーションをとり、商品の投入の最大化をはかることも重要な役割の一つです。変化の速い市場において、現地のリアルな情報を製品ラインナップに反映し、カテゴリーの競争力を高めることも重要なミッションです。

2.キャリアパス

私は幼い頃から、興味のあることにはどんどんチャレンジする行動派の性格でした。スポーツが大好きで、高校卒業後はアメリカの大学でアスレチックトレーニングを専攻し、帰国後は大学の英語学部に転入。教員免許取得を目指す一方で、貧困地域の教育に関わる団体を設立し、インドやアフリカに訪れるなど、枠に縛られず過ごしてきたように思います。そんな経験もあって、世界共通の文化であるスポーツに関わる仕事を志望し、最初はアシックスジャパンの営業職として入社。その後MDとして国内の商品投入計画などに従事し、4年後に本社の現部署へ異動しました。

これまでの海外経験で英語を使う機会も多く、アシックスジャパン※のMD時代は各地域のメンバーが集まるミーティングでスピーチすることも多かったですし、あるストアとのコラボモデルを作るプロジェクトを立ち上げ、本社やアメリカ販社との連携役を担って成功に導いたことも。アシックスジャパンでも海外とのやりとりは多かったのですが、本社での仕事は自分の視野をもっとグローバルに広げてくれるだろうと思いました。

※アシックスジャパンはアシックスの日本販社で、主に国内のアシックス製品のプロモーションや販売を担う

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3.海外との仕事で印象に残っていること

商品投入計画などを検討する際、たとえばランニングシューズならアメリカやヨーロッパなど、市場をリードする地域の影響力は大きく、現地の現況にも詳しい販売会社のMDからの意見に対し、自信をもって反論することができませんでした。しかし、本部としてどうジャッジするのか、同じイエスでも情報を収集し、根拠を持ってイエスとジャッジできるような、グローバルな視点に基づいた判断材料を集めることは常に心掛けています。

その判断材料を集める機会の一つが海外出張です。ランニングシューズ専門店でのシェア拡大は私たちの重要ミッションの一つですが、たとえば以前海外に行った際、現地のランニング専門店を訪問し、「アシックス、他社の状況はどう?」「今のお客様はどんな商品を求めている?」などをヒアリング。現場のリアルな声をサンプリングし、判断材料を持った上で欧米の意見にイエスとジャッジしました。この時訪問したのは6店舗くらいだったでしょうか。現場ではMDの意見にはなかった指摘や要望もヒアリングでき、「こういった意見もあるので、次の方向性は…」と自分なりの意見も提案できました。

海外販社とのやりとりではデータや数字が重要視されますが、報告されるデータにとどまらず、自ら動いて必要だと思うデータを収集し、判断材料として活用するスタイルが今の私に合っているように思います。そうやって自らの判断基準を作り、ジャッジしていくことで、各地域のMDのニーズに応えながら本部としての事業戦略を進めたいと考えています。

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4.アシックスで働く魅力

今のポジションになってからは、アメリカ・中国・ヨーロッパにも、海外視察や市場調査に行きました。何のために行くのか、きちんと目的を伝えれば出張や視察の許可は出ますし、シェアの拡大や事業戦略をどう進めるのか、自分で行動計画を作り、実践することができます。自分のスタイルで仕事を進められるアシックスの環境はとても働きやすいと感じています。

また、これまでの海外経験やグローバルを舞台にした仕事を手掛け、それなりに海外メンバーと渡り合える自信はありました。でも、今のポジションでは、これまで以上に海外メンバーの数字や成果へのコミットを強く感じています。誰かと仲良くなって…というレベルでは仕事にならないし、誰も動いてくれません。やっぱりそこはビジネス、こちらも意識を高く持ち、相手が求めることを的確に提供する必要があります。グローバルな環境に身を置くだけで満足せず、その一歩先にあるビジネスの本質が見えるようになってきたのは、アシックスでさまざまな国の人たちと仕事ができるからこそ。彼らとのコミュニケーションでプラスの変化を受けたように、ゆくゆくは私も周りにプラスの変化を与える側になっていきたいですね。

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5.今後の目標

自分のミッションに関しては、これまで以上にデータや数字を意識した判断基準を持つこと。それらを活用し、事業戦略を目標に向かって進めることを第一に考えています。その一方で、現在、選抜メンバーに選ばれてアシックスアカデミー(グローバルでビジネスをリードできる人財を、戦略的かつ早期に育成することを目的とした選抜型プログラム)に参加しています。さまざまな部署のメンバーとの交流は刺激になりますし、彼らから学ぶことも多いですね。おかげで高校卒業後のように、あれもしたい、これもしたい…と興味が移りがちですが(笑)、5年後、10年後の自分がどうなっていたいのか、社員が希望するキャリアプランを定期的に上司に伝える機会があることも、社員にはとても大事なことだと思っています。充実したキャリア支援の機会を活かし、興味のある分野にも挑戦しながら、アシックスのグローバルビジネスに貢献していきます。

6.とある1日のスケジュール

8:30

出社前

子どもを幼稚園に送り届けてから出社。

出社前

10:00

出社

前日退社後のメールや今日のTO DOリストをチェックします。

10:30

資料作成

秋冬に向けたグローバルミーティング用の資料を作成。チーム内メンバーと資料のフォーマットやプレゼン内容についてフィードバックし合いながら資料を更新します。

資料作成

12:00

昼休み

チームメンバーとランチ。

14:00

販社とミーティング

アシックスジャパンとの定例ミーティングに参加。日本の市場状況、秋冬のプランの進捗を共有します。

販社とミーティング

15:00

市場調査

大型量販店やシューズ専門店などに足を運んで市場調査。

市場調査

19:00

退社

一緒に市場調査をした先輩後輩とそのまま飲み会。その日の気づきの共有やそれぞれの想いなど、気軽に話し合います。