PERSONAL INTERVIEW #26

株式会社アシックス 知的財産部

2022年入社

アシックスを選んだきっかけは?

私は台湾出身で、幼少期から外国語を学び、海外の方々と異なる言語で意思疎通することの素晴らしさを感じてきました。アシックスは海外における売上比率が非常に高く、自分の語学力を活かしながら各国の方々と協業できる環境があると思ったのが、アシックスで働きたいと思った大きな理由です。

また、ロッククライミング、登山、ボクシングなど、さまざまなスポーツを経験してきましたが、スポーツは人々をひとつにする力があります。知的財産という観点から、開発部署と併走しながら、より安全で良いパフォーマンスを発揮できるプロダクトを創出することによって、より多くの人々が1チームになれる社会を築く、その一翼を担いたいと考えています。

今の仕事内容について
具体的に教えてください。

知的財産部に所属し、主に特許・意匠(外観デザイン)取得と管理を担当しています。具体的には、各プロダクトの開発・設計拠点の担当者と協力して、特許・意匠を取得するための出願準備や特許庁とのやり取りなどの業務を行っています。

出願の準備に関しては、まず、最新の開発内容について、開発担当者と綿密な打合せを行い、特許・意匠を取得すべき技術やデザインがないか洗い出します。そして、今後の商品展開のバリエーションやビジネスの方向性を考慮しながら、開発担当者や外部の弁理士などと開発のポイントを確認して出願内容を議論し、特許・意匠出願の内容を整えていきます。

特許庁とのやり取りについては、主に各国の特許庁における審査への対応を行っています。特許は出願しただけでは権利を得ることはできず、各国の特許庁の審査官による審査があり、権利にできない理由があれば、審査官からその理由が通知されます。
このような通知に対して、内容を分析し、その妥当性を判断や対応方針の検討を行っています。対応方針を検討する際には、開発担当者や、各国の専門家(弁理士や弁護士)と協議します。必要に応じて特許庁の審査官と面談するなど、アシックスのビジネスに有用な権利を効率的に取得できるように、心がけています。

業務上、社内外で多様な関係者を巻き込みながら進めていく必要があるため、相手を尊重し理解することによって、相手方の信頼と協力が得られることを意識しながら取り組んでいます。

今後チャレンジしてみたいことは?

2つ目標があります。
1つ目は、現在担当している特許・意匠以外に、商標関連の業務や模倣品調査など、知的財産権の多面的な保護にも挑戦したいです。特許・意匠業務は、将来の事業展開を見据えた上流の保護活動であり、一方、商標業務は、その後の市場保護活動が中心になっています。開発段階からマーケティング・販売までの事業の全体像を把握し、アシックスの知的財産を全方面から支えていければと考えています。

2つ目は、よりグローバルな環境で活躍することです。日本社会のルールや知的財産の知識を蓄積してきたからこそ、グローバルで活躍できる知的財産のジェネラリストを目指していきたいです。知的財産部では海外メンバーがいたり、またグローバルのメンバーを巻き込んで進める業務も多く、自分の語学力を活かし、海外での知的財産活動に更に取り組み、貢献、挑戦していきたいです。

*記載内容は取材当時のものです。