新任管理職向けプログラム 受講者インタビュー

<新任管理職向けプログラム>

マネジャー、部長への昇格時に、管理職として必要な知識・スキルを習得するためのプログラムを用意しています。部下のマネジメントや、それぞれのポジションで求められるリーダーシップについて学びます。


1.仕事内容

高校生の頃からシューズのデザインや機能性に興味があり、大学で走る・歩くといったバイオメカニクス(生体力学)を学んだ後、アシックスに入社。東京・関東地域の営業からキャリアをスタートし、6年後にエントリー制度※を使ってフットウエアの企画・開発チームに異動しました。野球やサッカーなどフィールドシューズの企画・開発に取り組んだ後、経営企画室を経て、ヨーロッパの販売統括会社であるアシックスヨーロッパに出向、フットウエアのプロダクトマーケティングを担当しました。その後、アシックスブランドの一つであるスウェーデンのホグロフスへさらに出向、アウトドアフットウエアの開発・生産・企画などを経験しました。約5年ぶりに日本へ帰任し、現在はシルバーランニング開発チームのマネジャーを任されています。

シルバーランニングとは、ファミリー層に向けた販売チャネルで取り扱う100USD以下のパフォーマンスランニングシューズ製品のことを指します。シルバーランニング開発チームのミッションは、企画チームが定めたコンセプト、ターゲット顧客のニーズにもとづき、バリュー、パフォーマンス、そしてコストのバランスが取れた「より価値の高い製品を開発する事」です。各プロジェクトをリードするチームメンバーが、働きやすく・最大のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが、マネジャーとしての一番大切なミッションです。これまでさまざまな部署の仕事を経験してきましたが、マネジャーの役割は初めて。そういった意味でも、配属1ヶ月後に参加した新任管理職向けプログラムはマネジャーのなすべき役割を学ぶ貴重な機会となりました。

※エントリー制度…社内で希望する職種・部署・業務を登録することで、社員自らの意識で異動する機会を拡大するための制度です。


2.研修で学んだこと

中堅の年齢になるとともに、若い世代をどのようにサポートしながら引っ張っていけばよいのか、どのように育てていくのか、よく考えるようになっていました。新任管理職向けプログラムに参加するのは、マネジャーになって半年までの社員ですが、参加者はこのプログラムを通して、「仕事とチームのマネジメント」、「人財育成のマネジメント」を学ぶ事ができ、マネジャーの役割を総合的に俯瞰するとともに、人財をどのように育てて、サポートしていくのかを学ぶ事ができたと思います。さらに、ポジションに応じた経営戦略の視点を学ぶこともできました。

私が受講したプログラムは、講義とディスカッションが中心でしたが、課題書籍を用いて、新任マネジャーが学ぶべきポイント、陥りやすいポイントなどをケーススタディでディスカッションしました。あるシチュエーションに対し、私はこう思う、私はこうアプローチする、と参加者がそれぞれ様々な視点で意見を出し合い、メンバーとの協働体制をどう構築するのか、リーダーシップとは何なのかなど、2日間を通してマネジャーとしての基礎を学ぶプログラムでした。また、会社全体の経営戦略をはじめ、経営に貢献するための財務や経理の知識を学ぶ講義があったほか、懇親会などを通して、さまざまな部署のマネジャーとコミュニケーションを取ることもできました。それぞれが持つ悩みを共有でき、マネジャー同士の絆も生まれたように思います。


3.日々の業務にどう活かせているか

新任管理職向けプログラムでのさまざまなケーススタディを通して、今まで以上に多様性が産み出すチーム力の重要性を意識するようになりました。それを特に感じているのは、チームのメンバーとのコミュニケーションにおいてです。メンバーの中にはキャリア採用でさまざまな業界・職種を経験されてからアシックスに入社した方も多く、入社後の歩みも人それぞれ。それを画一的なフォーマットに落とし込むのではなく、どうやって個人のスキルを活かし、伸ばしていくのかを、そして最終的にいかにしてチーム力を最大化できるかを常に考えています。業務の割り振りはもちろん、その人に合わせた日々のコミュニケーションでは、プログラムで学んだ内容が「こういうことだったのか」と腑に落ちることも多いですね。

また、メンバーのことをより深く知りたいと思い、受講後は日々の業務や将来について話し合う1人1時間程度の1on1ミーティングを1回/月程度始めたほか、日常的なコミュニケーションの頻度を上げる為に、各メンバーと相談してチームデスク間の壁を取り払ったり、私をチーム全体の真ん中の席にしていただくなど少しずつですが工夫を進めています。また、チームメンバーと呼び合う際には、お互いに「さんづけ」にする事でコミュニケーションを円滑にするなど、役職や年齢に関係なく「より良い商品を開発するため」に意見を交し合う雰囲気づくりに取り組んでいます。これらの取り組みが正解なのかはまだわかりませんが、間違いなくチームメンバー間でのコミュニケーションは増え、チームのシナジーも大きくなったように思います。


4.今後のキャリアプラン

アシックスグループは世界中で約8,000人の仲間がいますが、「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」というビションを達成する為に、全員が全く同じアプローチや考え方で行動や提案をしていく必要はありません。世界中のお客様が満足していただく製品・サービスを提供しつづける為には、多様性が産み出すチーム力を最大化し、様々な視点や考え方を元にチームとして最適解を探し求めることが重要です。この多様性が産み出す価値ある製品・サービスが、今後のアシックスにとっても大きな強みになると私は確信しています。

また、新任管理職向けプログラムでは、自社・他社の財務についても学びましたが、これも非常に参考になりました。会社が資産・資金をどう投資して、どのような価値を提供して、どう利益を上げるのか、あらためて経営的な視点を得るきかっけになりました。これまで私は海外に出向し、今も海外出張で飛び回ることが多いですが、出張費用も含めて、我々の活動の全ては会社から私やチームへの投資であり、投資に見合うだけの成果が求められていることを改めて強く認識する事ができました。これを今の仕事に落とし込めば、海外視察やサンプル作製といった開発プロセス一つひとつのコストも投資だということ。製品の仕様を決める際、“投資に対して、お客様にとって価値ある製品を産み出し、相応の利益を出す”という物差しが一つ増えたと言えるでしょう。

17年目を迎えた今でも、日々学ぶ事がたくさんあり、成長できます。これからも「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」というビジョンに向かって、日々学びを継続していくとともに、チームメンバーが充実したキャリアを歩んで、より「自分のあるべき姿」に近づけるようにサポートしていきたいと思います。