連携事業の趣旨
このたびASICS Foundationでは新たなプログラムとなる「連携事業」を開始します。
当財団ではこれまで助成事業を通じて、個人へのスポーツ機会の提供や団体の運営基盤強化を目的とした支援を行ってきました。一方で社会課題がより複雑化・構造化する昨今、単一の支援にとどまらず団体の有する実践知や専門性をさらに発展・拡大させ、スポーツを取り巻く環境そのものに働きかけていくことの重要性が高まっています。
連携事業は、団体と当財団が相互の専門性や強みを掛け合わせ、社会課題の解決に向けた連携アクションを共に実行する協働プログラムです。スポーツに取り組む個人にとどまらず、それを支えるコミュニティや多様なステークホルダーにも働きかけることで、スポーツを起点に、それぞれの可能性を引き出し、社会にポジティブな波及効果をもたらす仕組みづくりに取り組みます。
連携事業概要
本事業は非公募型のプログラムです。
経済的・社会的に困難な状況にある青少年、障がい者、女性を対象に支援を実施します。(助成事業で対象とする支援地域の限りとしません。)
団体の適格要件は以下の通りです。
- 当財団が認識した社会課題に対し解決策を提案できる団体 又は
- 当財団の助成事業において、社会的意義が高いと判断された実績を残している団体
| 連携事 | |
|---|---|
| 対象地域 | グローバル |
| 受益者ターゲット | 青少年・障がい者・女性 |
| 助成金額(1件当たりの年間上限額) | 1000万円(2026年のみ500万円) |
| 助成期間 | 最長5年間 |
採択団体
Tulizo Foundation / ケニア

| プログラム名 | Tulizo Community Safety and Empowerment Program |
|---|---|
| 受益者ターゲット | 女性 |
| 地域 | イテン (ケニア) |
| スポーツ種目 | ランニング |
| 助成期間 | 2026年~2028年 |
組織の概要
Tulizo Foundationは、ケニア・イテンを拠点に、ジェンダーに基づく暴力(GBV)やジェンダー不平等、女性や女児が安心して過ごせる環境へのアクセスが限られているという課題に向き合うために設立された団体。教育、スポーツ、メンタリング、そして地域社会との連携を通じて、女性の尊厳と安全を守り、持続的な社会の変化を促すことを目指す。
Tulizo Foundationは、人生のさまざまな段階にある女性や女児が安心して集える、開かれた包摂的な場を提供し、自信やスキル、主体性を育みながら、地域社会に前向きな形で貢献していくことができるよう支援している。
プログラム概要
ケニアにおいて、ジェンダーに基づく暴力(Gender-Based Violence:GBV)は依然として深刻な社会課題であり、継続的な地域啓発、教育、そして予防に向けた取り組みが求められている。Tulizo Foundationは、スポーツ、教育、メンタリング、そしてコミュニティ対話を組み合わせた包括的なプログラムを通じて、GBVの根本的な要因に向き合い、人々が互いに支え合える安全な環境づくりを進める。具体的には、学校訪問プログラム、コミュニティラン、ファシリテーションを伴う対話の場、メンタリング活動などを実施する。
ASICS Foundationとのパートナーシップのもと、Tulizo Foundationは、GBV予防、女性の権利意識の向上、自己の安全確保、自己肯定感の醸成、そしてリーダーシップ育成に焦点を当てたプログラムを展開する。学校、地域リーダー、そして地域のファシリテーターと連携しながら、安全な居場所づくりと地域全体の主体的な責任意識を育み、持続的な社会的・行動的変化につなげることを目指す。
Tulizo Foundation 代表 Joan Jepkorir Kipropからのコメント
「Tulizo FoundationとASICS Foundationのこのパートナーシップは、私たちのコミュニティにとって意味があります。それは希望、機会、そして若い女性たちや広いコミュニティの人生に持続的な変化をもたらすチャンスを象徴しています。私たちは共に、より多くの女性たちが変化をもたらすアンバサダーやロールモデルとなる力を持てると信じています。」