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製品に採用された構造・材料

研究所で研究された構造や材料は様々な製品に採用されています。


BIOMORPHIC FIT

バイオモルフィックフィットは、アッパーの変形を足の変形と同じにすることで「シューズのフィット性」を高める構造設計です。

通常、シューズのアッパーは静止時の足を基に形状に沿った設計がされていますが、運動時の足は常に変形しているため、アッパーが足の変形に追従せず、しわやシューズ内での足のずれが発生します。その発生を抑える構造設計となっています。

運動時の足には、変形の大きい部分と小さい部分があります。変形の境界部分に伸縮性のある素材を配置することによって、動作時も足の変形にアッパーの変形が追従するようになりました。


Solyte

Solyteは、従来のミッドソール材であるEVA に比べて、「約半分の重量を実現したミッドソール材」です。

LLDPE(直鎖状短鎖分岐低密度ポリエチレン)を採用し、他の熱可塑性エラストマーとのブレンドや補強剤の選定などの材料設計を行いました。また、発泡条件の最適化などを行い、機械強度が十分あり、かつ軽量のスポンジを開発できました。

Solyteという名前は造語です。その由来は次のような単語から命名しました。 「so light」(すごく軽い!) 「sol」“(太陽、エネルギー) + 「light」(軽い) 「sole + light」(軽いソール)


スレンダーバランスシャフト

スレンダーシャフトは、グラウンドゴルフクラブにおけるシャフトの強度を衝撃解析を用いて設計した、「折れにくいシャフト」です。

グラウンドゴルフクラブのシャフトは木製であるため、ボールを打つとシャフトに亀裂が発生したり破損することがあります。補強しても補強の端から破損することがあり、十分ではありませんでした。

衝撃解析を行い、打撃時の発生応力分析した結果、一箇所に応力が集中することが破壊の原因となっていることが分かりました。スレンダーバランスシャフトは、強度に無関係な箇所を少し細くすることで集中していた応力を分散させ、結果として全体の強度を向上させました。


SOLYTE POLYMER

SOLYTE POLYMERは、従来の樹脂ソールに使用されているポリウレタン樹脂に比べて「約30%の軽量化を実現した樹脂ソール素材」です。

軽量化によって耐摩耗性が落ちることは許されません。さまざまな分析によって樹脂ソール材の耐摩耗性維持のためには2つの特性が必要であることが分かりました。・砂などをはじく適度な「弾力」・摩擦熱や冬季使用を考慮した「温度による材料特性の変化」の抑制

分析結果をもとに、数種の特殊オレフィン樹脂をブレンドすることで、耐摩耗性を維持しながら軽量化を実現しました。